模造刀を売却する前に確認したい注意点と高く売るためのポイント
公開日 2024/09/03
更新日 2024/09/03
将来的に使用する予定がない模造刀(もぞうとう)を所持していて、どのように処分すれば良いかわからず悩んでいる方もいるでしょう。ここでは「そもそも模造刀は売れるの?」「処分方法がわからない」と悩んでいる方のため、模造刀の売却や処分に関して解説します。
この記事を読むことによって、そもそも模造刀とは何なのか、処分や売却を検討する際にはどのような形で行えば良いのかなどがわかるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
模造刀とは、刀を模したもの、つまり日本刀の形をしている真剣ではないもののことをいいます。造るためには、日本刀を造る際に使われるような伝統的技法や材料といったものは使われていないのが特徴です。
刃はついていません。
金属のほか、プラスチックや木などで作られており、表面にはメッキ加工がされているケースが多いです。時代劇の殺陣などでも模造刀が使用されています。
本物の刀とは異なりますが、美術品として高い価値を持つものもあります。
模造刀と似たものとして、模擬刀(もぎとう)があります。
まず、模造刀は武器として使うことを目的としておらず、近年は鑑賞用のほか、コスプレや時代劇の小道具として用いられるケースが多いです。
一方、模擬刀は日本刀に見立てて作られたもののことであり、武術用に用いられます。模造刀の中には軽いものもありますが、模擬刀は重量なども日本刀に似せて作られているのが特徴です。
模擬刀は武道の稽古や演舞といった用途で使用されます。
模造刀は、ものによって使われている素材が変わります。これは、代表的な素材の種類について解説していきます。
プラスチック製の模造刀は、非常に軽いのが特徴です。観光地のお土産のほか、コスプレ用の模造刀にもプラスチックが使われています。
ただ、高価な模造刀とは異なり、それほどを再現性は高くありません。また、他の素材が使われている模造刀と比較して安価であるため、売却の際は買い取りの対象とならないケースがほとんどです。
コスプレなどでプラスチック製の模造刀を使用している方の中には、安価なプラスチック製の模造刀を改造する形で目的の刀を再現することもあります。
合金や天然木などで作られた模造刀は、プラスチック製のものよりも再現性が高く、ぱっと見で本物に見えることもあります。鑑賞用としての目的が大きく、目で見て楽しめる一振りといえるでしょう。
ただ、強度や重量といったものは日本刀に寄せられていないものがほとんどなので、あくまで鑑賞用としての模造刀となります。「床の間に日本刀を飾りたいけれど、真剣を置くのは不安」といった方からも選ばれています。
模造刀の中にも真剣に近い素材や部品を用いたものがあります。その他の素材で作られたものと比較すると高価であり、職人の手によって作られているのが特徴です。
そのため、合金、天然木などを使用した模造刀以上に再現性が高く、売却する際には高値がつくこともあります。
不要になった模造刀を処分するにはどうすれば良いのでしょうか。
プラスチック製のものなどは自治体のルールに従って処分できますが、非鉄合金製模造刀の処分は注意が必要です。
まず、どのような素材が使われているのか確認しましょう。自治体によって素材ごとの廃棄のルールが異なります。間違った形で処分すると廃棄物処理法違反になってしまう恐れがあるので、十分注意しましょう。
多くの地域では、地区のゴミ集積ステーションに出すか、直接清掃センターへ持ち込みして処分する形になります。
持ち込んで処分する際に注意しなければならないのが、模造刀は専用のケースに入れて持っていくということです。日本刀を模して作られていることもあり見た目は日本刀なので、むき出しのまま携帯してしまった場合は銃砲刀剣類所持等取締法違反に問われてしまう恐れがあります。
なお、ゴミ置き場に出す場合は、捨てられた模造刀を他の人が真剣と間違えて通報してしまうようなトラブルにつながらないように注意しましょう。
模造刀はどのような店舗で買い取りが可能なのでしょうか。代表的な店舗を3つ紹介します。
リサイクルショップリサイクルショップでも模造刀の買い取りに対応しています。ただ、店舗によって異なる可能性があるので、事前にホームページや電話などで確認してから持ち込むと良いでしょう。
特に模造刀が何本もあるような場合、持ち込むのは大変なので出張買い取りをお願いしてみるのがおすすめです。大手の買い取り店では出張買い取りに対応しているケースが多く見られます。
条件の良いものや、人気の高いものであれば高価買い取りも期待できるでしょう。
模造刀の中でも特にできが良いものや真剣に近い素材・部品で作られているものは、その価値を見極められる骨董品専門店に持ち込んだほうが高値で買い取ってもらえます。付属品などもそろえて持ち込んでみましょう。
模造刀を買い取ってもらうまでの一般的な流れは以下の通りです。
【買い取りの流れ】
査定を依頼したからといって必ずしも売却する必要はありません。査定額が思っていたよりも低い場合は断っても良いので、まずは気軽に査定を依頼してみると良いでしょう。
ただし、出張費や断る場合のキャンセル料が有料のところもあるため、注意が必要です。
模造刀の買い取りは、1,000~3,000円前後が目安です。ただし、非常に安価なプラスチック製のものなどは買い取り対象とならないこともあります。
買い取りが期待できるのは、重要が高いものです。高級模造刀の場合は5万円程度での買い取りも期待できます。査定額は模造刀の状態によっても左右されるので、傷がついているものや本来あるはずの付属品がないものなどは査定額が大きく落ちてしまう可能性が高いです。
できるだけ高く模造刀を売るためにはどうすれば良いのでしょうか。以下3つのポイントがあります。
汚れがついたいたり、埃をかぶったりしている状態でそのまま売りに出すのはおすすめできません。無理のない範囲で綺麗に手入れしたうえで査定を依頼しましょう。
落とし方のわからない汚れなどがついている場合、無理に汚れを落とそうとするとメッキが剥げてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
模造刀に付属品がある場合は、それらもセットで売却することにより高値が付きやすくなります。
また、付属品の状態も買い取り価格を左右するポイントです。こちらも模造刀本体と同様に綺麗に手入れしてから査定を依頼しましょう。
1社のみに対して査定を依頼したとしても、査定額が相場より高いのか安いのかわかりません。そのため、複数の買い取り業者に対して査定を依頼することが重要です。
複数社へ直接持ち込みをして査定をしてもらうと手間がかかってしまいますが、近年は訪問査定や宅配での査定を行っている買い取り業者も増えました。そういった業者を利用すれば、大きな手間をかけることなく複数社に対して査定の依頼が可能です。
買い取り業者を選ぶ際は、これまでの買い取り実績なども含めて検討してみると良いでしょう。
いかがだったでしょうか。模造刀を売却するにあたり確認しておきたいポイントを解説しました。何に注意すべきかなどもご理解いただけたかと思います。
本物の刀ではないといっても日本刀を模して作られたものなので、処分する際は適当にゴミ捨て場に置いてくるといったことがないように注意しましょう。トラブルにつながる可能性もあります。
美観堂でも模造刀の種類によっては買い取りが可能です。無料査定も行っているので、所持している模造刀が価値のあるものなのかわからないと売却を悩んでいる方もぜひご相談ください。
この記事の監修者
義村 安悟(よしむら あんご)
《経歴》
美観堂 大阪本店店長 査定歴15年
《コメント》
複数の店舗で店長としての経験を活かし、身の回りのさまざまなジャンルのお品物を丁寧に査定しています。特に古美術品の買取においては、作品の歴史や芸術的価値、作家や時代の背景を考慮して査定を行っており、状態だけでなく市場の動向を踏まえ、公正で適正な価格設定を心がけております。
また、遠方にお住まいのお客様からのご依頼も多い中、出張買取を通じて、さらにお役に立てるよう努めてまいりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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