コラム

骨董品の売却を希望している方に向けて、骨董品の偽物を見分けるための方法について解説します。
骨董品を買ったり売ったりするときに、「偽物だったら？」と不安になることはありませんか？
もし売却するのであれば、「偽物です」と言われて、安い価格で骨董品を売ってしまうことにもなりかねません。
そこで今回の記事では、骨董品を偽物か本物か見分けるための方法について解説します。
参考にしていただければ、手元の骨董品の真贋や価値の有無が見分けられるようになるかもしれません。

そもそも骨董品に贋作が多い理由とは？

骨董品に偽物が多い理由は、罪に問われず販売しやすいためです。
たとえば紙幣の偽物を作れば犯罪になります。
しかし骨董品は、偽物を作っていた、偽物を販売していたと証明されない限り犯罪にはなりません。
さらに経験と実績が豊富な鑑定士でも、偽物だと見抜けないこともあり得ます。
そのため骨董品の偽物を販売すると、罪に問われず、偽物だと知られることもなく利益を得られる可能性が高いと言えるでしょう。

骨董品の偽物を見分けるポイント

しかし骨董品は本物でなければ、ほとんど価値がないと言っても過言ではありません。
購入するにしても、売却するにしても、骨董品の真贋を見分けることは重要です。
真偽を見分けるのは簡単ではありませんが、次のようなポイントを意識してみると、本物か偽物か判別しやすいでしょう。

ポイント1：作者のサインや刻印を確認する

まずは作者のサインや刻印を確認してください。
陶器や絵画、掛け軸などには、作者のサインや刻印、落款が残っているはずです。
サインや落款は価値を見極めるためのポイントのひとつであり、真贋を見極めるためのカギともなります。
作者のサインだけで、本物か偽物かがわかるケースも少なくありません。
骨董品が偽物かどうかわからない場合は、まず作者のサインや刻印、落款を確認すれば、ある程度見極められます。

ポイント2：使用されている素材を確認する

骨董品を見る際には、使用されている素材を確認することも大切です。
多くのケースで、骨董品には希少で高価な素材が用いられています。
たとえば象牙や珊瑚、金、銀などです。
もしそれほど価値のない素材が使われているようなら、本物に似せただけのものかもしれません。
希少価値の高い素材であると判断できたなら、偽物ではない確率が高くなるでしょう。
骨董品の真贋を見極めるなら、使用されている素材にも注目してみてください。

ポイント3：製作された年代を確認する

最後に、製作された年代の確認もしてみてください。
骨董品の状態と製作されたと考えられる年代が矛盾していれば、偽物の可能性が高いと考えられます。
たとえば作家のサインが入っている、偽物の絵画があったとしましょう。
一見すると本物に見えます。
しかし1800年代に製作されたであろう作品であるのに、劣化していないと感じられることがあります。
製作された年代と骨董品の状態に矛盾があるかで、真贋を見分けられることもあるでしょう。
作品が製作された年代を確認して、現代の状態と比較してみるのもひとつの方法です。

【種類別】骨董品の偽物の見分け方

骨董品が偽物であるか見極めるには、種類ごとの見分け方を知っておくと役立ちます。
骨董品としてメジャーである絵画・茶道具・掛け軸の3つの見分け方について見ていきましょう。

見分け方1：絵画

絵画を見分けるためのポイントは次の2つです。

【見分け方】

• 絵の具やキャンバスが製作年代にあっているか
• 作者のタッチと違っていないか

絵の具やキャンバスは作られた年代によって異なることがあります。
絵画の鑑定をする鑑定士は、絵の具やキャンバスなどの素材が新しいものでないかも確認して鑑定を行うものです。
そしてやはり、作者のタッチと細かな部分が違っていないか、作風の確認も欠かせません。
似せて描かれた絵画であっても、微妙にタッチの差が生じることがあります。
絵画の真贋を見分けるなら、以上の2つのポイントを入念にチェックしましょう。

見分け方2：茶道具

続いては茶道具の見分け方です。

【見分け方】

• 形状が整いすぎている
• 強い光沢があり古さを感じさせない

近年になって作られた偽物の茶道具は、形状が整いすぎている傾向があります。
そもそも職人が作る茶道具は、歪みも味のひとつだと考えられていました。
そのため歪みがなく、キレイに整いすぎているものであれば近年になって作られた偽物かもしれません。
また年数を経るごとに光沢がなくなっていくことから、古さを感じさせないほど光沢があるものも要注意です。
しかし古めかしく見せる加工が施されていることもあり、茶道具の見極めは比較的難しいと言えるでしょう。

見分け方3：掛け軸

掛け軸の場合の真贋の見分け方もご紹介します。

【見分け方】

• 墨とインクの匂いを嗅ぎ分ける
• 紙がざらついているかどうか
• ドットが印刷されていないか

掛け軸を見分けるための方法は、匂いと手触りがメインとなります。
墨とインクの匂いは違います。
近年になって作られた偽物は印刷であり、インクの匂いがするでしょう。
本物であれば墨の匂いがします。
掛け軸や水墨画の鑑定経験のない方にとっては難しいかもしれませんが、匂いで見分けることは珍しくありません。
そしてもうひとつの手がかりとなるのが、紙の質です。
ざらざらとした手触りであれば本物の可能性が高くなりますし、つるつるしていれば印刷かもしれません。
見た目にドットが見えるかどうかも含めて、掛け軸の真贋を問えます。

骨董品を処分するなら買取業者がおすすめ

骨董品は偽物も多く出回っているものの、一般の方では真贋を判断しにくいものです。
骨董品を処分するなら、真贋を見極められる専門の買取業者をおすすめします。
鑑定に慣れている経験豊富な鑑定士がいる業者であれば、適切な査定をしてくれるでしょう。
査定価格に納得がいけば売却でき、相応の現金が得られます。
骨董品をゴミとして処分してしまったり、リサイクルショップに買取を依頼したりするのはもったいないことです。
貴重な骨董品を無駄にしないためにも、知識と実績のある専門の買取業者に依頼してください。

骨董品を売却する際の業者の選び方

それでは骨董品を売却しようとした際に、どのような基準で業者を選ぶべきでしょうか。
選び方のポイントについて3つご紹介します。

選び方1：信頼できる査定員が在籍しているか

まずは信頼できる査定員が在籍しているかどうかを確認しましょう。
骨董品の査定を長年行ってきた人物であれば、鑑定眼も確かだと考えられます。
公式サイトなどを確認して、査定員の実力をはかることが大切です。

選び方2：買取実績が豊富か

買取実績が豊富であることも欠かせないチェックポイントです。
信頼できる査定員が在籍しているか確認しようとしても、なかなか個人の実績の確認は難しいでしょう。
そこで重要になるのが、買取業者自体の実績です。
実績が豊富な業者であれば、過去に多くの骨董品を、納得のいく形で買取してきたと考えられるのではないでしょうか。

選び方3：販売経路を複数もっているか

高価買取を望むなら、販売経路を複数持っている業者をおすすめします。
販売経路が複数あれば、さまざまな方法で、最も高く売れるであろう販売経路を選択できます。
そのため自然と買取価格も高額になる傾向があるため、販売経路を複数持っている専門業者を選べば価格に納得できるでしょう。

骨董品の偽物・本物を見分けるにはプロの鑑定眼を

いかがでしたでしょうか？
この記事を読んでいただくことで、骨董品の偽物と本物を見分けるための方法がご理解いただけたと思います。
しかし鑑定をしたことがない方にとっては、真贋を見極めることは至難の業ではないでしょうか。
正しい価値を知るためには、やはり実績豊富な骨董品買取専門店に依頼する方法が最善です。
骨董品の鑑定は美観堂にご依頼ください。
骨董品を専門に買取をしており、美術品専門オークションの販売経路も持っています。
「骨董品を高く売りたい」と思われたなら、ぜひ美観堂をご利用ください。