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遺品

買取できる遺品とは?遺品整理で失敗しないためのポイント

公開日 2024/03/12

更新日 2024/06/14

遺品整理を行う際、どの遺品が買取可能かという問題が生じる場合があります。
この記事では、貴金属から日本刀まで、買取可能な遺品の詳細リストと、それらを高く売却するポイントを具体的にご紹介します。
専門家による深い知識と経験に基づき、遺品整理の際に知っておくべき価値の見極め方や、買取業者の選び方まで、詳しく解説します。

大阪市の死亡率

引用:大阪市:大阪市の死亡 

買取ができる遺品の前に大阪府の死亡率を見てみましょう。

死亡率の推移
2005年は大阪市 9%に対し、国で8.5%
2015年には大阪市は10.2%に対し国も10.2%
2022年は大阪市が12.4%に対し国は12.6%という結果になっており、死亡率は、国・大阪市ともに上昇しています。

大阪市では、年々死亡率が高まっており、多くの人々が亡くなっています。この現実を踏まえると、遺品整理は決して他人事ではありません。遺品整理は故人の思い出や遺族の心の整理にも繋がる重要な作業です。しかし、忙しい現代社会では遺族自身がその作業を行う時間や労力を確保するのが難しいことが多いです。そのため、専門の遺品整理業者の利用が増えています。

また、信頼できる業者選びも重要です。口コミや実績を確認し、適切な業者を選ぶことで、安心して遺品整理を任せることができます。大阪市において遺品整理は身近な問題であり、一人一人が適切な準備をすることが求められます。

【参考】
大阪市の死亡 
厚生労働省「人口動態統計」

(注)死亡率は総人口で算出している為、厚生労働省が公表している値とは異なります

買取できる遺品

まずは早速、買取できる遺品を一覧で見ていきましょう。
ここでは、以下15項目についてご紹介します。

  • 貴金属
  • 金歯
  • 仏具
  • ブランド品
  • 腕時計
  • 切符
  • カメラ
  • 家具家電
  • 着物
  • 美術品
  • 日本刀
  • 骨董品
  • ゴルフ用品

それぞれご参考ください。

遺品①貴金属

貴金属は、金やプラチナなど1g単位での取引が可能で、壊れているものやデザインが古いものであっても価値が下落しにくい性質を持っています。
とくに相続などで手に入れた貴金属の場合、不要と感じるものでも速やかに専門店に査定を依頼することが大切です。
査定額は数千円から数百万円に及ぶこともあり、まとめて売却することでより高価な買取が期待できます。
貴金属買取専門店やブランド買取専門店、質屋が適した買取店とされており、査定前には清掃をして状態を良く保つことが重要です。
このようにして、遺品として手に入れた貴金属を適切に評価してもらい、価値ある形で次の手に渡すことが可能となります。

遺品②金歯

金歯は貴金属としての価値があり、故人が生前に使用していたものでも、専門の買取業者によって適切な価格で買取される可能性があります。
金歯の買取を検討する際は、まず専門業者に相談し、査定を依頼することが重要です。
遺品整理の過程で見つかった金歯は、故人の記憶を大切にしつつ、適正な価値を見出し、新たな所有者へとつなげられる貴重な資産となり得ます。

遺品③仏具

仏具は単なる宗教的アイテムではなく、芸術品としての価値も秘めています。
とくに古くから伝わる仏具は、その歴史的背景や細工の美しさから高価買取の対象となることも少なくありません。
しかし、仏具の価値を正しく評価するには専門知識が必要です。
買取を検討する際は、専門業者に相談し、適切な時期を見極めることが重要です。

遺品④ブランド品

ブランド品の遺品買取は、故人が大切にしていたアイテムを処分せず、次の所有者へと受け継ぐ手段としておすすめです。
なかでもルイヴィトンやエルメスなどの高級ブランド品は、数十年前の商品でも人気モデルであれば高値がつき、状態が良いほど価値も高まります。
この過程で重要なのは、品物を綺麗な状態で保ち、可能な限り元の箱や付属品をそろえることです。

また、買取価格を高めるためには、価値が上がりやすい時期を狙うことも一つのコツ。
たとえば、ブランド品はボーナス前や新生活が始まる前は高価買取のチャンスです。
遺品を通じて故人の思い出を大切にしつつ、賢く売却することで、新たな価値を見出しましょう。

遺品⑤腕時計

腕時計は、故人の選び抜かれた趣味や価値観、時には人生の一片を映し出す貴重品です。
特に、ロレックスやカルティエなどの高級ブランド腕時計は、その精巧さとブランドの歴史により高額での買取が期待できます。
海外ブランドだけでなく、カシオやセイコーといった日本ブランドも収集家や愛好家には価値が認められ、意外な高値がつくことも
腕時計一つ一つに込められた物語と、その価値を見出せるのは遺品整理の際の買取の醍醐味です。
故人が大切にしていた時計が次の世代に受け継がれることは、遺品整理の中でもとくに感慨深い瞬間の一つと言えるでしょう。

遺品⑥車

遺品としての車は、亡くなった方の愛車としての価値はもちろん、マーケットにおける需要によっても価値が大きく変わります。
車種や状態、さらには売却のタイミングが買取価格に大きく影響するからです。
たとえば、年度末や自動車税の課税前に売却することで、より高価買取のチャンスがあります。
また、洗車や細かい傷をそのままにしておくことも、意外に買取価格を左右するポイントです。
信頼できる買取業者選びも重要で、専門の車買取業者を利用することで、適正な価格での買取が期待できます。
具体例として、トヨタや日産、スズキなどの人気車種は、状態が良ければとくに高価買取の可能性が高いです。
遺品として車を高く売却するには、これらのポイントを押さえることが鍵となります。

遺品⑦切符

切符は、コレクターの間で意外な価値を持つアイテムです。
特に趣味で集められる記念切符などは、数千円から数万円の価値がつけられる場合もあります。
切符の魅力はその歴史的価値やデザインにあり、コレクターたちはその独特の背景や発行のエピソードに大きな価値を見出します。
切符を売却する際には、状態を保ち、丁寧に扱うことが高価買取への鍵となるでしょう。
遺品として見つかった場合、捨てずに専門の買取店で査定を受けることをオススメします。

遺品⑧カメラ

カメラのなかでも、特に一眼レフカメラは人気で、高価買取の可能性があります。
プロ向けの一眼レフカメラは、定価も高く、買取価格も安定しており、数千円から数十万円の範囲で買取されることが多いです。
買取を高めるコツとしては、本体やレンズを丁寧に手入れし、付属品をそろえておくことが重要です。
カメラの買取は、カメラ専門店がおすすめです。総合買取専門店に比べて買取価格が高くなる傾向にあります。

遺品⑨家具家電

遺品整理では家具・家電の買取が注目されています。特に、新型の電化製品やハイブランドの家具は高価買取の可能性があります。状態が良く、付属品がそろっていれば、価値はさらに上がるでしょう。
たとえば、高級オーディオ機器やブランド品の家具は、専門店での買取が理想的ですが、リサイクルショップでも価値を見いだされることがあります。
遺品を高く売るコツは、綺麗な状態に保つことと、価値がつきやすい時期を狙うことです。
遺品整理で価値のある家具や家電を見つけた場合、少しの手間をかけて買取に出すことで、予想以上の収益を得ることが可能です。

遺品⑩着物

古くからの伝統と芸術性を兼ね備えた着物は、一着ずつ丁寧に売却することで、価値を最大限に引き出せます。
とくに、大島紬や加賀友禅などの有名な着物は、高価買取の対象となりやすいでしょう。
これらの着物は、単なる衣類を超えた芸術作品としての価値を持っており、リサイクルされて新たな生命を吹き込まれることもあります。
遺品整理で見つかった着物は、適切な買取業者に相談することで、予想以上の価値を見出すことが可能です。
高価な着物ほど、その価値を正確に把握し、適切な方法で買取に出すことが、満足のいく取引につながります。

遺品⑪酒

酒類のなかでも、とくに洋酒や年代物の日本酒は高価買取の対象になりやすい傾向にあります。年末年始など、需要が高まる時期に売却することで、さらに高価買取が期待できます。
遺品として見つかった貴重な酒は、新たな所有者によって再び価値を見出されるチャンスを持っています。
買取を検討する際は、タイミングとともに、その酒がどれほどの価値を持つ可能性があるかをあらかじめ把握しておくことが重要です。

遺品⑫美術品

有名な作家や時代を反映した美術品は、とくに高価に取引される傾向があります。
遺品として見つかった美術品が本物かどうかの判断は専門的な知識を要するため、買取専門店での査定が推奨されます。
このプロセスは、故人が大切にしていた美術品が適切な価値を認識し、新たな所有者によってさらに価値を高められる機会を提供します。
美術品の買取は、故人の遺志を尊重し、その精神を未来へとつなげる重要なステップです。
故人が残した美術品を適切に評価し、新たな所有者に受け継がれる過程は、故人の趣味や人生を讃え、記憶を未来につなぐ貴重な機会となります。

遺品⑬日本刀

日本刀は単なる武器ではなく、その美しさ、歴史、そして工芸品としての価値により、高い評価を受けています。
適切な査定と専門知識を持つ業者選びが、これらの遺品から最大限の価値を引き出す鍵です。
遺品整理時には、貴金属やブランド品と同様に、日本刀も高額で買取される可能性があります。

しかし、このような特別なアイテムを売却する際には、適切な時期を見極め、状態を保つことが大切です。
また、相続人間での確認と相談を忘れずに行い、価値ある遺品を尊重し、適切に扱うことが重要です。

遺品⑭骨董品

骨董品は、その歴史的価値や希少性によって高価に取引されることがあります。
たとえば、茶道具や書道具など、箱や保証書がそろっているものはとくに価値が高まります。
また、中国で流行っている壺や大皿などは、高価買取の期待が大きいでしょう。
重要なのは、状態の良さを保ち、適切な時期に売却することです。
骨董品の買取は、その美的価値を正しく評価してくれる専門の業者に相談することが、高価買取への近道と言えるでしょう。

遺品⑯ゴルフ用品

もともと高価なクラブや有名ブランドのシューズなど、ゴルフ愛好者が大切にしていたアイテムは、新しいものほど高値での買取が期待できます。
スポーツ用品は新旧の入れ替わりが激しいため、保管状態が良好であればあるほど、買取価格に反映されます。
ゴルフ用品を売却する際は、状態を良く保ち、付属品や箱を揃えておくことが高価買取への鍵です。
売却時期を見極めることも重要で、需要が高まるシーズンに合わせるとより高値での買取が期待できます。

 

関連記事:遺品整理はしないとどうなる?しなくてもよいケースも紹介

遺品整理で高値で売れる可能性のある遺品

高額買取の可能性がある遺品①記念品・限定品

記念品や限定品は、製造数や販売期間が限られているため、希少性が高いです。特に生産数が少ないアイテムは、市場に出回ることが少なく、その希少性から高い価値がつけられます。

コレクターにとって、特定のテーマやシリーズを集めることは非常に魅力的です。限定品や記念品は、コレクターアイテムとしての価値が高く、コレクションの一部として高額で取引されることが多いです。

高額買取の可能性がある遺品②遺品切手

古い切手や限定発行の切手は、現存する枚数が少ないため非常に価値が高いことがあります。
特に、歴史的な背景や特定の出来事に関連する切手はコレクターにとって重要です。
また、切手の保存状態が良いほど、その価値は高まります。未使用の切手や美しい状態で保存された切手は、高額で取引されることが多いです。切手収集は世界中に多くの愛好者がいます。特定の切手シリーズやテーマに興味を持つコレクターがいる場合、その切手の価値が上がることがあります。
特定の時代や文化を反映した切手は、その歴史的背景や文化的意義から高い評価を受けることがあります。これにより、コレクターや歴史愛好者からの需要が高まります。

高額買取の可能性がある遺品③遺品コレクター品

フィギュア、楽器、鉄道模型など希少性の高いコレクター品は、高額で買取されることがあります。
たとえば、故人が趣味で集めた高級オーディオ機材が60万円で買取された事例があります。
これらの品は、次の所有者にとっても価値のあるものになり、故人の趣味や人生を繋ぐ大切な役割を果たすでしょう。
コレクター品の買取を検討している方は、専門業者に相談し、遺品を適切に評価してもらうことが重要です。

高額買取の可能性がある遺品④アイドルやアーティストのグッズ

アイドルやアーティストのグッズには、限定販売品やイベント限定商品が多くあります。
これらのグッズは生産数が限られているため、希少価値が高くなります。特に初回限定版や数量限定のアイテムはファンにとって非常に魅力的です。
また多くのファンはグッズをコレクションすることを楽しんでいます。特定のアーティストやアイドルに関連する全てのグッズを揃えたいという強い願望が、高値での購入を促進します。特に古いグッズや入手困難なアイテムは、熱心なコレクターにとって高価値です。

遺品整理で出た遺品を高く売却するポイント

次に、遺品整理で出た遺品を高く売却するポイントを2つ、ご紹介していきます。
それぞれ見ていきましょう。

ポイント①付属品や箱を揃えて綺麗な状態に保つ

遺品整理において、買取価値を高める重要なポイントは「付属品や箱を揃えて綺麗な状態に保つ」ことです。
たとえば、電化製品やブランド品、お酒などは、箱や付属品がないと価値が大きく下がります。
とくにお酒の場合、箱や替え栓があると数万円の価値が上がることも。
ハイブランド品では、箱がなくても人気によっては減額幅が少ないですが、それでも状態が良いほど、高く買取ってもらえる可能性が高まります。
遺品整理で価値ある品を見つけたら、まずは付属品や箱を探してみましょう。
この細やかな配慮が、遺品の価値を最大限に引き出す鍵となります。

ポイント②価値がつきやすい時期を狙う

遺品整理で大切なのは「価値がつきやすい時期を狙う」ことです。
たとえば、お酒は年末年始に需要が高まり、高価買取が期待できます。
ブランド品はボーナス前や新生活が始まる3月頃に高値がつきやすい傾向にあります。
車やバイクは1〜3月と9〜10月が買取に適した時期です。
これらの時期は、商品の需要が高まり、買取価格が上昇するため、遺品を高く売却したい場合は、このような「旬」を見極めることが重要です。

 

関連記事:高価買取が期待できる遺品はどれ?おすすめの買取業者も紹介

遺品整理で出た遺品の買取の注意点

ここからは、遺品整理で出た遺品の買取の注意点を解説していきます。
主なポイントは以下の5つです。

  • 許可なく買取に出さない
  • 高額買取にこだわりすぎない
  • 業者選びに焦らない
  • 遺品の回収と買取は別々に行う
  • 事前に見積もりをとる

それぞれ確認してください。

注意点①許可なく買取に出さない

遺品整理で貴金属やブランド品など、価値のある遺品を見つけた際は、相続人間での確認・相談が不可欠です。
許可なく買取に出すと、相続放棄ができなくなる場合があります。
とくに、民法921条1項では、相続財産を処分した場合、単純承認したものとみなされるため、慎重な対応が求められます。
相続放棄を考えている場合はとくに注意が必要で、相続人全員で話し合い、処分方法を決定することがトラブルを避ける鍵となります。
このプロセスを怠ると、家族間の関係悪化や損害賠償請求のリスクも考えられます。
遺品整理は故人との最後の対話であり、価値ある遺品への適切な対応が、故人への敬意となるでしょう。

注意点②高額買取にこだわりすぎない

高額買取に固執することは、遺品整理の際に避けるべきです。
理由は、遺品の価値を正確に判断することは難しく、過度な期待は現実とのギャップを生む可能性があるからです。
たとえば、貴金属やブランド品など、一部の遺品は高価買取の対象になりますが、すべての遺品が高価になるわけではありません。
適切な時期に、適切な方法で売却することで、遺品の価値を最大限に活かせます。
重要なのは、遺品を大切に扱い、専門家の意見を参考にしながら、現実的な売却価格を求めることです。
信頼できる業者を見つけ、事前に査定を受けることで、遺品整理のプロセスをスムーズに進めましょう。

注意点③業者選びに焦らない

遺品整理は故人との最後の対話です。
適切な業者選びは、この大切な過程を尊重し、故人の意志を大事にするために不可欠です。
焦って選んだ業者が不適切な場合、価値ある遺品が適切に評価されず、故人への最後の敬意を表す機会を失うことになります。
たとえば、故人が大切にしていた高級スピーカーやオーディオ機材が60万円で買取された事例が紹介されています。
これは、専門知識を持つ適切な業者による丁寧な査定の結果です。
遺品整理を通じて、故人の生前の趣味や価値観を反映させ、適切に次の手に渡せます。
遺品整理業者選びには、事前のリサーチと慎重な検討をお勧めします。

注意点④遺品の回収と買取は別々に行う

遺品の回収と買取を一緒に考えがちですが、実は別々に行うことに大きなメリットがあります。
遺品回収業者は不要な物を処分することに特化している一方で、買取業者は価値ある物を見極め、適正価格で買い取ることに長けています。
遺品整理をする際は、まず専門家に価値のあるものかどうか見極めてもらい、その後回収業者に不要な物を処分してもらう流れが理想的です。
この方法により、故人が大切にしていた品々を適切に扱い、適正価格での売却が可能になります。
専門家による適切な評価と処分を両立させることで、遺品整理の効率と価値を最大限に引き出せるでしょう。

注意点⑤事前に見積もりをとる

遺品整理において、「事前に見積もりを取る」ことの重要性は、売却予定の遺品が適正価格で取引されるかどうかを左右します。
遺品を少しでも高く売るコツは、品物を綺麗な状態に保ち、付属品や箱をできる限り揃えることが挙げられます。
また、価値が付きやすい時期を狙って売ることも重要です。
たとえば、ブランド品はメディアで取り上げられた時やボーナス前、お酒は年末年始に高値で取引されやすいでしょう。
これらのポイントを抑えることで、遺品整理で出た品物を高く売却することが可能になります。
遺品整理は故人との思い出が詰まった品物を取り扱うため、心情的にも重要なプロセスです。
買取に出す前に事前見積もりを取ることで、遺品が持つ価値を正しく評価してもらい、適切な価格での売却を目指せます。
また、遺品整理業者選びにも影響するため、信頼できる業者を選ぶ際の一つの基準にもなります。

注意点⑥重要な書類などを処分されないように気をつける

遺品整理業者や不用品回収業者に作業を依頼する際には、重要な書類などが誤って処分されるトラブルが多く発生しています。貴金属やブランド品のように目に見えて価値がわかるものは問題ありませんが、遺族にしかわからない書類や形見などの遺品は誤って処分されるリスクがあるため、十分な注意が必要です。

関連記事:遺品整理時の注意点を徹底解説!遺品整理の進め方も紹介

遺品整理の遺品を処分する際に起こり得るトラブル

ここからは、遺品整理の遺品を処分する際に起こり得るトラブルを見ていきましょう。
基本的には、相続人のトラブルと相続方法のトラブルの2パターンに分けられます。

相続人のトラブル

相続人のトラブルを避けるためには、遺品整理にあたり相続人間での事前の確認と相談が不可欠です。
とくに価値がある遺品が見つかった場合、勝手に処分や売却を進めることなく、すべての相続人と話し合い、合意形成を図ることが大切です。
遺品整理は故人との思い出を整理する行為であり、慎重に進めるべきです。
また、相続放棄を検討している場合、遺品を勝手に処分や売却すると相続放棄ができなくなる可能性があります。
遺品整理と買取は、故人の意志を尊重し、相続人間の納得のいく形で進めることがトラブルを防ぐ鍵です。

相続方法のトラブル

相続方法のトラブルは、遺品整理において避けられない問題の一つです。
遺品を勝手に処分したり、売却してしまうと、相続放棄ができなくなる可能性があります。
民法921条1項では、相続財産を処分した場合、単純承認したものとみなされるため、注意が必要です。
また、遺品整理で価値のあるものが見つかった場合は、相続人で確認し、相談した上で処分方法を決定することが大切です。
このように、相続人間のコミュニケーションをしっかりと取ることが、トラブルを避ける鍵となります。

 

関連記事:遺品整理で押さえておきたい相続税の関係性と計算方法

遺品買取に対応している業者

最後に、遺品買取に対応している業者について解説していきます。
基本的には、以下の3つが挙げられます。

  • 遺品整理業者
  • 不用品回収業者
  • 中古買取業者

それぞれ確認してください。

遺品整理業者

遺品整理業者に依頼するメリットは多岐に渡ります。
故人が大切にしていた貴金属や腕時計、カメラ、お酒などの遺品は、適切な買取を通じて次の所有者へと継承されることが可能です。
遺品整理で出てきた品物の中には、予想外に高価買取が期待できるものもあり、適切なタイミングで買取に出すことで、遺品を有効活用し、相続人への分配もスムーズに行えます。
このプロセスは、故人の想いを大切にしつつ、遺品を適切に処理する上で非常に有益な方法と言えるでしょう。
遺品整理を専門に行う業者は、遺品の価値を正確に評価し、適正な価格での買取を実現することで、遺族の負担を軽減します。

不用品回収業者

遺品整理で出てくる不用品回収業者の利用は、効率的な遺品の処理と価値ある品の再利用に貢献します。
貴金属や腕時計、カメラ、お酒など、多岐にわたる遺品が意外な高価買取の対象になり得るからです。
高級オーディオ機材や骨董品など、故人が大切にしていたアイテムが次の所有者へとつながることで、物品の価値を最大限に活かすことが可能です。
遺品整理の際は、見た目に騙されず、一見価値がなさそうな品でも専門業者に査定を依頼することで、予想外の価値が見出されることがあります。
このように、不用品回収業者は遺品整理における大切な役割を担っており、適切な業者選びが重要となります。

中古買取業者

中古買取業者による遺品買取は、遺品整理における新たな選択肢として注目されています。
とくに価値のある貴金属やブランド品、骨董品など、思い出深い遺品を適切な価値で評価し、次の世代へと大切に受け継がれる橋渡しをします。
たとえば、貴金属は1gあたりの相場で取引され、安定した高価買取が期待できるため、とくに遺品として多く見られます。
また、買取業者の選択には、専門性や信頼性が重要で、適切なタイミングでの売却が、より高価な買取へとつながります。
遺品整理を機に、これらの貴重品を正しく評価し、新たな価値を見出すことが、大切な人の思い出を次世代に伝える素晴らしい方法です。

 

関連記事:遺品整理は誰がするのが正しい?遺産の引継ぎ方ごとの対処法

遺品整理において買取できる遺品はかなり豊富

遺品整理においては、貴金属、金歯、仏具、ブランド品などさまざまなアイテムが買取対象となります。
高額での売却を目指す場合、付属品を揃えて状態を良く保つことや、価値が高まる時期を見極めることがポイントです。
しかし、許可なく買取に出したり、高額買取に固執することは避け、適切な業者選びと事前見積もりが重要です。
遺品整理では相続人間のトラブルも起こり得るため、慎重な対応が求められます。
遺品整理業者、不用品回収業者、中古買取業者などが対応しており、遺品の価値を見極めつつ、適切な処分や売却を行うことが大切です。

 

香木の買取なら美観堂では幅広い知識、豊富な経験を持つスタッフが丁寧に対応し、どんなお品物でも無料で鑑定いたします。遺品整理で出た品物の売却をお考えの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者

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義村 安悟(よしむら あんご)

《経歴》

美観堂 大阪本店店長 査定歴15年

《コメント》

複数の店舗で店長としての経験を活かし、身の回りのさまざまなジャンルのお品物を丁寧に査定しています。特に古美術品の買取においては、作品の歴史や芸術的価値、作家や時代の背景を考慮して査定を行っており、状態だけでなく市場の動向を踏まえ、公正で適正な価格設定を心がけております。
また、遠方にお住まいのお客様からのご依頼も多い中、出張買取を通じて、さらにお役に立てるよう努めてまいりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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