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遺品整理は誰がするのが正しい?遺産の引継ぎ方ごとの対処法

公開日 2024/03/12

更新日 2024/03/27

遺品整理は、故人への最後のサービスであり、遺族にとって大切なプロセスです。「遺品整理を誰がするのか」この疑問は、多くの人が直面する課題です。

この記事では、遺品整理の基本から誰が担当するべきか、相続財産分割後の流れ、適切な時期、そして発生する費用までを詳しく解説します。
遺品整理にまつわる不安や疑問を解消し、故人を偲びながら前に進むための一歩を踏み出しましょう。

遺品整理とは

遺品整理は、故人が遺した物品を整理し、必要なものを選別し、不要なものを処分する重要なプロセスです。故人の家族や親しい人々にとって、遺品整理はただの物の整理を超え、故人への最後のサービスであり、遺された人々の心の整理にもなるでしょう。

遺品整理を行う主体は法定相続人が基本であり、遺言によって指定された人がいる場合はその人が行うことになります。また、遺品整理は相続の一環として、故人の遺した財産の中から費用を賄うこともあります。

しかし、遺品整理には感情的な負担が伴うことが多く、とくに一人で行う場合はその負担が大きくなりがちです。
そのため、専門の遺品整理業者に依頼する選択肢もあり、遺品整理業者は遺品の仕分け、処分、場合によっては買取りまでを行い、遺族の負担を軽減します。
遺品整理を通じて、故人との思い出を大切にしながら、新たな生活のスタートを切れるでしょう。

 

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遺品整理は誰がするもの?

遺品整理は、法的には相続人が行うものとされています。しかし現実には、故人ともっとも近い親族や、配偶者、子どもが担うことが一般的です。
故人が遺したものは、生前の持ち物や使用していた物品を指し、これらの遺品の所有権は故人から法定相続人へと移ります。
相続人が複数いる場合は、遺産分割が完了するまで全員で遺品を共有し、遺品整理を行いましょう。

相続人が遺品整理を行えない場合や、遺品が多く自身での整理が難しい時は、専門の遺品整理業者に依頼することを推奨します。
遺品整理業者は、遺品の仕分けから不用品の処分まで一括して行い、相続人の負担を大きく軽減します。
また、遺品整理にはさまざまな費用が発生しますが、これらは原則として相続人全員で負担することになり、遺品は相続人全員の共有財産として扱われます。

 

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相続財産分割後の遺品整理

ここからは、相続財産分割後の遺品整理について見ていきましょう。
以下の3パターンに分けて、それぞれ解説していきます。

  • 特定の人が引き継ぐ場合
  • すぐに売却する場合
  • 相続放棄した場合

自身がどれに該当するか確認したうえで見ていってください。

特定の人が引き継ぐ場合

特定の人が遺品整理を引き継ぐ場合、その責任は大きく、多くの場合、故人の遺言や遺産分割協議によって決定されます。
特定の相続人が家や遺品を引き継ぐ際は、その人が遺品整理の責任を負うことが原則であり、遺産分割協議で動産の取得も含め明確にされるべきです。
また、遺品整理は単に物を片付ける行為ではなく、故人との思い出を整理し、遺族の心の整理にもつながります。

すぐに売却する場合

遺品整理は、故人が残した物の処理という重要な役割を担います。
とくに「すぐに売却する場合」は、相続人全員で遺品整理を行う必要があると考えられていますが、現実にはさまざまな事情で難しい場合もあります。

遺品整理業者への依頼が現実的な解決策となることが多く、遺品の仕分けから不用品の運搬、処分まですべてを任せられます。
これにより、故人の家をすぐに売却する場合でも、遺品整理の負担を軽減し、故人の意志に沿った形で物事を進められます。

また、遺品整理で発生する費用は、相続人全員で負担するのが原則ですが、業者に依頼することで、労力だけでなく時間も節約できるでしょう。

相続放棄した場合

相続放棄した場合の遺品整理は、非常にデリケートな問題です。
法律では、相続放棄を行うと、故人の財産に対する一切の権利を放棄することになります。
これには、故人の負の財産(借金など)だけでなく、プラスの財産(不動産や預貯金など)も含まれます。
相続放棄を行った場合、遺品整理を勝手に行うことは、相続の意思があると見なされてしまうため、注意が必要です。
相続放棄を検討している方は、遺品に手を付ける前に、専門家に相談することをお勧めします。

また、相続財産管理人を選任することで、遺品整理を任せることも可能ですが、これには費用がかかるため、財産の価値と照らし合わせて慎重に判断する必要があります。
このような情況下での遺品整理は、精神的にも負担が大きくなりがちです。
相続放棄の手続き中に遺品に触れてしまうと、相続放棄できない場合があるため、相続放棄を検討している場合は、遺品整理に関しても慎重に行動し、必要であれば遺品整理業者に相談してみることが重要です。
適切なアドバイスとサポートを受けることで、遺品整理のプロセスをスムーズに進められるでしょう。

遺品整理を行う時期

ここからは、遺品整理を行う時期を紹介します。一般的には、以下の3つが挙げられます。

  • 法要のタイミング
  • 遺族の気持ちの整理がついたタイミング
  • 諸手続きが終了したタイミング

それぞれ解説していきます。

法要のタイミング

法要のタイミングにあわせて遺品整理を行うことは、遺族にとって重要な判断基準の一つです。法要は、故人を偲び、遺族が集まる大切な機会です。このタイミングで遺品整理を行うことで、遺族全員で故人の思い出を共有し、心の整理をつけられるでしょう。
また、法要前後では、親族が一堂に会しやすいため、遺品の分配や整理について話し合うのに適した時期と言えます。
遺品整理を始めるにあたっては、故人の遺志や法的な相続手続きにも配慮が必要です。
また、遺品整理業者に依頼する場合は、故人および遺族の意向を尊重し、故人の人生を大切に扱う業者を選ぶことが重要です。

遺族の気持ちの整理がついたタイミング

遺品整理は、単に故人の持ち物を整理するだけではありません。それは遺族の心の整理でもあり、故人との最後の対話の場でもあります。
遺品整理に着手するタイミングは、遺族の気持ちが整理され、故人との別れを受け入れられる時が望ましいでしょう。個人差があるため、一概に「この時期」とは言えません。

大切なのは、遺族が心の準備ができ、故人への思いを優しく手放すことができる時期を選ぶことです。そのタイミングで遺品整理を行うことで、故人との思い出を振り返り、感謝と共に新たな一歩を踏み出す準備ができます。

諸手続きが終了したタイミング

諸手続きが終了した後は、さまざまな感情が交錯する瞬間です。この時期は、相続人全員で遺品の現状を共有し、責任を一人に押し付けないことが重要です。
遺品整理は、ただの片付け作業ではなく、故人との思い出を整理し、心の準備ができたときに行うべきであるとの見解が示されています。

また、遺品整理業者に依頼する際も、全員で費用を負担し、窓口担当者や当日の立ち会いを誰が行うかを決めることをお勧めします。
相続放棄を予定している場合は、遺産整理を行う前に相続放棄をする必要があることも指摘されています。

これらの点を踏まえ、遺品整理は故人への最後の敬意として、慎重に進めるべきであると言えるでしょう。

 

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遺品整理で発生する費用

遺品整理にかかる費用は、故人が遺した財産の一部として、相続人が共同で負担する必要があります。これには、不用品の処分費用や遺品整理業者への支払い、故人宅の公共料金や携帯電話料金なども含まれています。相続人全員で費用の分担について事前に話し合い、合意に至ることが大切です。

相続人が自力で遺品整理を行えない場合は、専門の遺品整理業者に依頼することも一つの選択肢です。業者による遺品整理は、時間と労力を大幅に節約できるため、とくに遠方に住む相続人や忙しい人にとって有効な解決策となります。

相続人全員で遺品整理の責任を共有することは、後のトラブルを避ける上で非常に重要です。また、遺品整理を通じて故人との最後のつながりを大切にし、適切な供養や形見分けを行うことも、故人への敬意を表す方法の一つです。そして、故人への想いを整理し、遺族が前に進むための重要なステップとなるでしょう。

遺品整理が自分たちでできない場合

身寄りのない人が賃貸で亡くなった場合の遺品整理は、多くの場合、賃貸オーナーや不動産管理会社が対応することになります。
単身者の増加と高齢化社会が進んでいるため、今後もこのような事例は増えていくことが予想されます。

故人が亡くなった場合、まず警察に通報し、事件性の有無や死因の特定が行われます。
その後、親族や相続人、連帯保証人に連絡を取り、退去手続きや遺品整理の責任が彼らにあるか確認します。

相続人が見つからない、または相続を放棄された場合は、賃貸オーナーが遺品整理を行う責任を負うことになります。連帯保証人がすでに亡くなっているか、連絡が取れない場合も同様です。
賃貸オーナーや不動産管理会社は、故人の遺品整理や特殊清掃の費用を負担し、物件を次の入居者が住める状態に戻す必要があります。

遺品整理には相当の費用がかかり、とくに孤独死の場合は特殊清掃が必要になることが多く、さらに高額になります。賃貸オーナーは、このようなリスクを回避するために、大家向けの保険に加入しておくことが推奨されます。
また、身寄りのない入居者に対しては、生前整理を奨励するなど、事前に準備をしておくことが重要です。

 

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遺品整理を誰がするかというと法定相続人

遺品整理は、亡くなった方の物品を整理し、故人との思い出を整理する大切なプロセスです。この作業は主に相続人が担当し、遺品の処分や保管は故人の遺志や相続人間の合意に基づいて行われます。
遺品整理を行う時期、費用、そして遺品整理が難しい場合には専門の業者に依頼する選択肢もあります。
遺品整理を通じて、故人を偲びながら未来へと歩みを進めるための一歩を踏み出しましょう。

 

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