絵画の正しい保存方法は?きれいに保つためのコツも解説
公開日 2024/10/10
更新日 2024/11/18
絵画を所有していると悩みのタネになるのが保存方法。せっかくお気に入りの作品を手に入れても、保存方法を間違えてしまうとシミや割れ、カビなどによって作品の価値が落ちてしまうかもしれません。素敵な絵画を長い間楽しむためには、正しい方法で保存することが大切です。
本記事では、絵画のおすすめの保存方法やきれいに保存するためのポイント、さらに絵画を処方する方法について解説します。
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目次
絵画をきれいな状態に保ちたいなら、基本的に部屋に飾りつづけるのは避けたほうがよいでしょう。紫外線や湿度によって状態が悪化する可能性が高いからです。
直射日光による紫外線は、絵画の黄ばみや色落ちにつながるため、作品の美しさやその価値を損なう可能性があります。また、絵画の乾燥やひび割れ、反りにもつながる恐れがあるため、直射日光の当たらないところに保存することが大切です。
また湿度の高い部屋に保存しつづけると、絵画の表面にシワが生じてしまう場合もあるでしょう。絵画の美しさを保つために、高湿度の部屋で保管しないよう注意しましょう。
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部屋に絵画を飾りつづけると紫外線や湿度の影響で、絵画の状態が悪くなりがちです。では、どのように保存すればきれいな状態を維持しやすいのでしょうか。
ここからは、大切な絵画を守るために知っておきたい、絵画のおすすめの保存方法について解説します。
絵画を長期間美しい状態で保つためには、ケースに入れて保管するのがおすすめです。
ケースに入れることで、外部からの衝撃や湿気、害虫から絵画を守ることができます。
ワンタッチタイプのケースであれば、手軽に取り扱うことができるため、
初めてケースを購入する方におすすめです。
中性紙ケースは、温度や湿度の変化から絵画を防ぐため、絵画の劣化を抑える効果があります。
また、桐箱は湿度を一定に保つことで湿度による影響を抑えつつ、防虫効果も期待できます。
ケースによってさまざまな特徴があるため、絵画に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。
絵画の保存方法として、トランクルームを活用するのも有効な方法です。
特に、自宅に十分な保管スペースがない場合や、
適切な温度・湿度管理が難しい場合におすすめです。
トランクルームの中でも、空調設備が整っている屋内型のものを選ぶと、
絵画を湿気や温度変化から守ることができます。
また、カメラや警備体制がしっかりしているトランクルームを選べば、
セキュリティ面でも安心して絵画を保存できるでしょう。
トランクルームを活用した経験がなくても、契約前に現地見学を行うことも可能です。
絵画の保存に適した環境かどうかを確認したうえで、活用するとよいでしょう。
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絵画を保存するときに、どのようなポイントに注意していますか?実は何気なく行っている行為が絵画の劣化を早めてしまっているかもしれません。絵画をきれいに保存するためのポイントを押さえて、素敵な絵画を大切に保存しましょう。
絵画をきれいに保存するためには、保存前に汚れやほこりをしっかりと落とすようにしましょう。汚れやほこりを放置すると、カビや退色の原因となり、絵画の劣化を早める可能性があります。
絵画を保存するときには、はじめに絵画の表面にほこりが積もっていないかを確認し、柔らかいマイクロファイバータオルや清潔な筆を使って優しく払います。絵画に直接触れると皮脂がついてしまうため、素手で触るのは避けましょう。必要に応じてジェットブロアーで風圧をかけてほこりを飛ばすのも効果的です。また、額縁に収まった絵画の場合は、アクリル板の汚れも丁寧に拭き取ってから保管するようにしましょう。
絵画を保存するときは、必ず立てた状態で保存してください。平置きにすると、絵画の重さで歪んだり、他の物と重ねることで損傷したりするリスクがあります。また、床付近は湿気がたまりやすく、絵画を直接床に置いてしまうと劣化を招く恐れがあります。
できるだけ床から離れた位置で、立てた状態で保存しましょう。また、立てるときには絵画が倒れて傷が入らないように注意してください。
長期間美しく保つために、定期的に絵画の状態を確認しましょう。どんなに適切に保管していても劣化は避けられないため、早期発見・早期対処が大切です。季節の変わり目に絵画を取り出し、絵具のひび割れやカビ、キャンバスの損傷などを確認しましょう。定期的にチェックをしていれば、早い段階で対応できるため、修復の手間や費用を抑えることができます。もし異常を発見した場合は、すぐに専門の修復業者に相談し、適切に対処してもらいましょう。
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保存スペースの確保が難しいケースや趣味嗜好が変化した場合には、絵画を手放すこともあるでしょう。また相続や遺品整理のときに、絵画を処分しようと考える方も少なくないかもしれません。
ここからは、絵画の処分方法について解説します。
絵画を処分する際は、骨董品買取業者に依頼するのがおすすめです。買取業者には知識豊富な鑑定士が在籍しており、絵画の価値を適切に評価してくれます。価値が分からない絵画であっても、買取業者に査定を依頼すれば思わぬ高値で売却できる場合もあるでしょう。また、買取業者を利用すると、ゴミとして処分せずに済むため環境に優しく、手間もかかりません。さらに、インターネットオークションやフリマアプリとは異なり、売却手数料や送料がかからないため、余計な費用を抑えることができます。
近年、多くの方が不要品を売買するための手段として利用しているのが、ネットオークションやフリマアプリです。絵画の場合も、パソコンやスマートフォンを使って手軽に出品、販売することができます。
ネットオークションやフリマアプリを利用するメリットは、購入希望者がいればすぐに販売につながることや自分の決めた値段で出品できることです。しかし、絵画に詳しくない場合、適正な価格を自分で決めるために、商品価値や相場を調べる手間がかかるため、売却することを面倒に感じる方もいらっしゃるかもしれません。そういった場合には、買取業者に依頼することをおすすめします。
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絵画を処分する方法として、画廊に販売するのも効果的です。画廊とは美術作品を展示・販売する場所のことで、アート愛好者やコレクターが集まるため、作品を適切に評価してもらえる可能性が高まります。特にその画廊が取り扱っている画家の作品であれば、相場以上の価格で買い取ってもらえることもあるでしょう。また一部では委託販売を行っている画廊もあり、作品を画廊に預けて展示し、購入希望者が現れたときに販売することができます。
絵画の売却が難しい場合には、寄付するのもよいでしょう。寄付を受け入れてくれやすい施設として、病院や福祉施設などがあげられます。特に明るくポジティブなテーマの作品は、見ている方に元気や癒やしを与えるため喜ばれる場合が多いでしょう。その一方、暗くネガティブなイメージを連想させる絵画は、相手の気分を害する可能性があるため注意が必要です。寄付を検討するときには、事前に施設に問い合わせて、受け入れ可能かを確認しましょう。
大量の絵画の処分に困っていたり、売却が難しかったりするときには、ゴミとして処分することを検討する必要があります。絵画が可燃素材でできている場合は、「燃えるゴミ」として捨てることが可能です。
ただし額縁や絵画が大きく、一辺が50cmを超える場合には、「粗大ゴミ」として扱うのが一般的です。粗大ゴミとして処分すると、200~2000円の費用がかかることがあります。処分方法や費用については自治体ごとに異なるため、一度問い合わせてみることをおすすめします。
絵画をきれいに保存するためには、外部からの衝撃や湿気、害虫を防ぐケースに入れるとよいでしょう。また、空調設備が整っている屋内型のトランクルームなら温度や湿度を適切に管理でき、絵画を美しい状態に保つことができます。
絵画を処分したいときには、骨董品買取業者に依頼すれば、絵画の価値に合った値段で売却することが可能です。日本画の買取なら美観堂にお任せください!骨董品の出張買取・宅配買取・持込買取を行っています。美術に関する幅広い知識・経験を持ったスタッフが対応しますので、お気軽にご相談ください。
絵画の買取なら美観堂
この記事の監修者
義村 安悟(よしむら あんご)
《経歴》
美観堂 大阪本店店長 査定歴15年
《コメント》
複数の店舗で店長としての経験を活かし、身の回りのさまざまなジャンルのお品物を丁寧に査定しています。特に古美術品の買取においては、作品の歴史や芸術的価値、作家や時代の背景を考慮して査定を行っており、状態だけでなく市場の動向を踏まえ、公正で適正な価格設定を心がけております。
また、遠方にお住まいのお客様からのご依頼も多い中、出張買取を通じて、さらにお役に立てるよう努めてまいりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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