遺品整理で高額買い取りが期待できるものとは?高く売るためのコツも紹介
公開日 2024/09/04
更新日 2024/11/11
遺品整理では、思い出の品物やコレクション品などの中に価値のある品物が含まれていることがあります。
貴金属のように素材やブランドが高い付加価値をもつものもありますが、家具や家電など再利用ができるものにも高額買い取りが期待できる可能性があります。
この記事では、高額買い取りが期待できる16種類のアイテムについて紹介します。意外に買い取りが期待できるもの、高額で買取してもらうためのポイント、遺品整理や買い取りに出す際の注意点を取り上げていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
高額買い取りが期待できる遺品リストは次の16種類です。
【高額買い取り遺品リスト】
遺品整理を行ってこれらの品物が出てきたときは、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。アイテムごとのポイントをみていきましょう。
貴金属は、指輪などのアクセサリー類や時計のことです。
ブランドものの宝飾品はそれだけで高い価値が期待できますが、素材によって価値が変わることもあります。金や銀などの素材は価格が日々変動するもので、一定の価格で買い取られるものではありません。
着物は、さまざまなデザインや色柄、素材によって織られています。正絹(しょうけん)と呼ばれる絹素材がもっとも高価で、麻や綿は安価な素材です。
着物は着物本体だけではなく衣類や小物にリサイクルできるため、部分的に破れているなどの保存状態でも買い取ってもらえる可能性があります。
骨董品は、古い時代の道具類や家具、食器や茶器、掛け軸や壺といった物品の総称です。
西洋の骨董品は「アンティーク」として区別されることもあります。絵画などの美術品とあわせて、遺品整理で歴史ある品物が見つけられれば、高額買い取りや高額での売却が期待できるかもしれません。
日本刀はリスト③の骨董品に含まれますが、刀剣類は銃刀法で規制されるもののため、食器や家具などとは扱いが異なります。
日本刀が遺品の中から見つかったときは、「銃砲刀剣類登録証」があるかを調べます。各都道府県の教育委員会から交付される登録証があれば、所有・売却・譲渡のいずれも可能です。
腕時計は、国内外の一流ブランドをはじめとする製品が高額で取引されています。ブランド自体に価値がつくものが多く、特定の型番が希少価値をもつ場合も。
同じブランドの腕時計でも、流通量や需要の多さによって価値が上下します。無名ブランドや高価な素材を使っていない腕時計でも、オークションやフリーマーケットサイト(アプリ)を使用することで買い取りや譲渡が行えます。
ブランド品とは、有名ブランドが手掛けている商品の総称です。
高級ブランドから販売されている服飾品・皮革製品・食器類・雑貨・その他のアイテムがすべてブランド品と呼ばれます。
人気の高いブランドや需要が多いブランドアイテムほど高値が期待できますが、骨董品や美術品と同じく保存状態が重視されます。同一ブランドの同一製品でも、すり傷やシミが入っているか否かで価値が変わり、付属品の有無や状態もチェックされます。
故人が使用していた家具や家電も、遺品に含められるアイテムです。
年式や状態によっては廃棄処分になってしまいますが、有名ブランドや人気メーカーのアイテムは買い取り対象になるなど、インターネット上で取引できる可能性があります。
ソファーのように布や革を使ったアイテムは、多少破れた箇所があってもすぐに廃棄処分となるわけではありません。修理や手直しによって再利用できるものは、需要がないか確認してみると良いでしょう。
パソコン・スマートフォン類も遺品に含められるもので、買い取りや引き取りの対象になりやすいアイテムです。
持ち主の個人情報やその他の重要情報が含まれる可能性があるため、中身のデータは事前に確認し、第三者の手に渡ったときに大事な情報が残らないようにリセットを行いましょう。
パソコンや家電製品と同じく、カメラ類も買い取りや取引アイテムとして人気があります。
一眼レフカメラのように現在も需要があるもの、スペックの高いカメラやアクセサリー類があると高額買い取りが期待できます。プロ仕様のアイテムも同様です。
カメラ類はアクセサリーが多いため、付属品がきれいな状態で揃っていればさらに価値が高くなります。スペア品や取扱説明書なども探し、すべて揃った状態が理想的です。
ゴルフ用品は、スポーツ用品の中でも買い取りや不用品回収に出しやすいアイテムです。
ドライバーやアイアンなどのゴルフクラブ一式は単品でも買い手や貰い手がつきますが、ボール類や収納用バッグも繰り返し使えるアイテムです。
ゴルフ用品の多くはメーカー品で、信頼性の高いメーカーのものは一定の需要が期待できます。ゴルフクラブ本体とアクセサリー類一式を可能なかぎり揃えておきましょう。
故人が愛用していた車も、一定の資産価値があり売却や譲渡に出すことができます。
車検証や車庫証明、遺産分割協議書といった書類を揃えて名義変更し、故人に代わって相続する方法も選べますが、不要な場合は処分や買い取りを行うことになります。
手続きを進める際、車検切れの有無を確認しましょう。車検が切れている(有効期限が過ぎている)車で公道を走ると免許停止になってしまうため、臨時運行許可を取得してください。
切手はコレクション品として人気があるアイテムです。記念切手や非売品の切手は希少価値が高く、人気のデザインは1枚からでも買い手がつく可能性があります。
切手や金券を扱っているショップでは買い取りの対象になります。コレクターが集まるオークションでは、額面以上の金額で取引できるかもしれません。
1枚の価格が安い切手でも、複数枚になるとまとまった金額になるため、処分せず使用するか、売却や譲渡も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
生産年や需要の多さ、箱付の有無によっても価格は変わりますが、コレクターの多いメーカー品の銘柄は高額査定の対象になる可能性があります。ボトルのみでも買い取りの対象になることがあります。
ワイン・焼酎・蒸留酒・日本酒などのうち、銘酒とされるものは買い取りをしてもらえる可能性がありますが、未開封が前提です。ビールやチューハイのような安価なアルコール類は買い取り不可となるため注意が必要です。
金(ゴールド)は、金融商品や投資用商品としても扱われているものです。
ほぼ完全な「純金」は20金やK20と表記され、K18やK14のように数字が小さくなるほど金以外の金属の含有率が増えていきます。金の含有率が低いものは、純金と比較して金そのものの価値が下がります。
1gあたりの価格が時価によって決まるため、時期によって価格が変動します。小さなものでも、金の含有量が多い製品ほど価値がつきます。
コレクター品とは、フィギュアやグッズ、人形といった製品の総称です。
かつて使われていた玩具や道具にもコレクター品と呼ばれるものがあり、レトロなデザインやメーカー品には高い価値がついているものも少なくありません。
コレクター品は一見雑貨などのアイテムに見えますが、保存状態が良いものや複数のコレクションが見つかったときは、一定の価格や価値が期待できる可能性があります。
勲章は、功労を表彰するために授与される飾り(標章)です。
コレクターズアイテムとしても知られ、階級が高くなるほど希少価値が上がります。また、日本だけではなく海外の勲章も人気があるため、コレクター向けの商品として数多く取引されています。
ここからは、遺品整理で買い取ってもらえる意外なアイテムとして「金歯」「金縁眼鏡」「仏壇・仏具」「古い人形」の4点をチェックしていきましょう。
金歯は、歯への被せものや詰めもの(補綴物)として使われている合金です。純金は非常に柔らかいため、強い力がかかる歯への補綴物には向きません。そのため、銀やプラチナなどを混ぜて強度を上げています。
金歯は合金ですが、耐食性を高めるために金の含有率は比較的高いとされています。金の含有率は約75%程度で、金の価格が高いときに売却すれば、相応の価格が期待できるでしょう。
金縁の眼鏡も、金歯と同じく合金が使われています。12〜18金であれば、金製品として相応の値段がつくかもしれません。
金の含有量や混ぜものに使われている金属の種類や重さによって査定価格が変わります。眼鏡全体に金縁があしらわれている豪華なデザインは、部分的な金縁よりも高額になります。
仏壇は堅牢かつ長く故人を偲べるように、上質で高級な木材が使われています。また、本尊や常花のように仏壇を美しく飾るものには金・銅が使われている場合もあります。
人形は、骨董品やコレクター品として人気があるため、一見価値がなく思えても高値がつきやすいアイテムです。
古い時代のメーカー品や特別な装飾が施されたもの、非売品は通常よりも高額で取引される可能性があり、保存状態の良いものほど買い取り価格が上がります。
関連記事:高く売れる骨董品とは?売却で意識したい7つのコツと6つの注意点
遺品を高額で買い取りしてもらうためのポイントは次の7点です。
【遺品高額買い取りポイント】
廃棄や処分を考える前に、査定や売却もぜひ検討してみてください。
長年飾られていた、あるいは収納されていたものは、手入れが行き届かず劣化や汚れが発生している場合があります。表面の汚れを軽く拭き取って、傷をつけないように清掃しましょう。
金や金製品は、1gあたりの価格が時価によって決まります。貴金属やブランド品は需給のバランスによって売れやすい時期と売れにくい時期があります。
素材・品物によって売れやすい時期が異なるため、遺品をどのタイミング査定・売却するか考え、高値で売却しやすい時期を選びたいところです。
売れやすいタイミングの見極め方がわからない場合や、需給バランスを知りたいときは、専門業者に相談すると良いでしょう。
付属品は、本体に付随している小物やアクセサリー類です。具体的には次のようなアイテムを指します。
【本体付属品の種類】
ノーブランド品でも、購入時に入っていた箱や袋があれば、査定額や買い取り価格にプラスの影響が期待できます。
業者によって査定額が異なるため、査定は複数の買い取り業者に依頼しましょう。相見積もりをとって比較し、少しでも価格が高い業者を選ぶと良いでしょう。
買い取り業者にはそれぞれ実績の豊富なアイテムがあります。ブランドバッグを多く取り扱ってきた業者、金券や切手類を中心に取引してきた業者というように、業者ごとの強みを比較しましょう。
買い取り業者で査定や売却ができないものでも、コレクター品や人気のあるアイテムはオークションサイトやフリーマーケットサイト・アプリで取引できる可能性があります。
関連記事:骨董品をオークションで出品する利点は?種類や方法も解説
遺品整理や買い取りの注意点は次の3点です。
【注意点】
注意点を詳しくみていきましょう。
遺品のなかには数十万円、数百万円を超える価格がつけられる高価なものもあります。金(ゴールド)・銀・プラチナがその代表例です。
少額であれば比較的短期間で売却できますが、財産と呼べるほどの価値があるものは相続人全員による遺産分割協議が必要になることもあります。
金・銀・プラチナは金融商品であり、投資の一環として故人が投資しているケースもあります。相続人が引き継ぐもののため、複数の相続人がいるときには残高証明書を発行し、金額を確定させたうえで分割を協議します。独断で買い取りを依頼しないように注意が必要です。
遺品整理を兄弟姉妹や親族と複数人で行うときは、重要なアイテムと気づかずに処分されてしまうことがあります。あとから「捨てなければよかった」と後悔しないために、残しておくものをリストアップして、共有しておきましょう。
リストアップできないときは、遺品整理業者とよく話し合いましょう。捨てていいものや残したいものを尋ねられますが、自分では判断できないと伝えるか、価値のありそうなものを残してもらうと良いでしょう。
遺品整理や買い取りを依頼する際、見積もりをとって金額を確認します。見積もりの時点で何にどれほどの料金がかかるかが提示されますが、片付ける量が多い・作業員を増員しなければならないといった理由で追加料金が発生するケースもあります。
追加請求の可能性や費用を確認し、「思っていた金額と違った」と後悔しないように、費用の総額をチェックしておくと安心です。
関連記事:骨董品の値段はどうやって決まる?相場が決まる仕組みを解説
遺品整理業者や不用品回収業者に依頼したり、オークションサイトやフリーマーケットに出しても売れなかったりした物品の処分方法は、「自分で処分する」「回収業者に依頼する」の2通りです。2つの処分方法をみていきましょう。
売れなかったものは、自分で粗大ごみや不燃ゴミに出して処分します。大型の家具や家電は自治体のルールにしたがって処分に出します。
刀剣や銃器類は銃刀法に則って処分しなければならないため、処分方法がわからなければ警察署や教育委員会に問い合わせてください。
関連記事:遺品で捨ててはいけないもの14選!その理由とともに徹底解説
回収業者は、さまざまな物品を収集・運搬して分別し、分別したアイテムの種類に応じてリサイクル工場や処分を行う業者です。
大型の物品についても積み込みや運搬に対応しているケースが多く、遺品整理や片付けの際に活用したいサービスです。
ただし、業者のなかには不当に費用を請求し、トラブルになる事例もあります。作業者の人数や作業時間、料金体系をよく確認し、あとから費用を請求されないように確認のうえ申し込んでください。
今回は、遺品整理のなかで買い取りや引き取りが期待できるもの、高額買い取りに役立つポイントや注意点を紹介しました。
金・銀・プラチナや切手類のように、金銭的に価値のあるアイテムは時期を問わず売却できますが、タイミングによっては価格が下がってしまうこともあります。
コレクター品は買い手や引き取り手があれば時期や方法を問わず取引できますが、希望者が現れなければ売却や譲渡ができないため、売りどきを慎重に見極めなくてはなりません。
売却したいものが見つかっても、価値がわからず自力では扱いきれないときもあります。価値のある遺品はぜひ専門の鑑定士に依頼し、鑑定や査定を受けることをおすすめします。
遺品の買取なら美観堂にお任せください!
幅広い知識、豊富な経験を持つスタッフが丁寧に対応し、どんなお品物でも無料で鑑定いたします。遺品整理で出た品物の売却をお考えの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
義村 安悟(よしむら あんご)
《経歴》
美観堂 大阪本店店長 査定歴15年
《コメント》
複数の店舗で店長としての経験を活かし、身の回りのさまざまなジャンルのお品物を丁寧に査定しています。特に古美術品の買取においては、作品の歴史や芸術的価値、作家や時代の背景を考慮して査定を行っており、状態だけでなく市場の動向を踏まえ、公正で適正な価格設定を心がけております。
また、遠方にお住まいのお客様からのご依頼も多い中、出張買取を通じて、さらにお役に立てるよう努めてまいりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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