茶道具の偽物に注意!偽物か否かを見分ける方法を紹介
公開日 2024/07/31
更新日 2024/11/01
歴史のある茶道具の中には、本物に似せた偽物もあります。せっかく茶道具を買うのだったら、偽物は選ばないようにしたいと思うでしょう。また、手持ちの茶道具を売る際も、なるべく価値に見合った売値を付けてもらいたいと思うでしょう。
正しい価値で手に入れるためにも、茶道具が本物か、偽物であるかを自分でも見分ける方法を覚えておくことが大切です。この記事では、茶道具が偽物かどうかを見分ける方法を紹介します。また、茶道具を売る方法も紹介しますので、参考にしてください。
目次
茶道具の偽物を見分ける方法は以下の通りです。
順番に解説します。
茶道具の偽物を見分ける方法の1つ目は、作者のサインや刻印を確認することです。
有名な作家による作品には、必ずサインや刻印が刻まれています。そのため、サインが刻まれていない茶道具は偽物の可能性があるので注意しましょう。また、茶道具が作られた時代が古く、サインそのものが消えかけている場合もありますが、問題ありません。
サインや刻印が読めない場合であっても、サインがあるかどうかで判断しましょう。
ただし、中にはサインや刻印を模倣して入れている偽物もあります。このポイントだけで本物かどうかを判断するのは避けましょう。
茶道具の偽物を見分ける方法の2つ目は、作られた年代を確認することです。
茶道具に付属している物や木箱には、製造年月日が書いてあることが多いです。
時には、付属品や木箱がないものもあります。その場合は、茶道具自体をよく見ることである程度の判断はできます。例として分かりやすいのが、表面の光沢の有無です。特に磁器系の茶道具は、古いものであるほど光沢が少なくなります。
骨董品の茶道具は年代が古いものほど希少性が高くなるため、その分価値も高くなる傾向にあります。中でも明治時代よりも前に造られた茶道具は、価値が高くなる可能性があるため、茶道具を手にする際はぜひ確認してみましょう。
関連記事:茶道具を高く売るためには?種類・作家別の買取相場も紹介
茶道具の偽物を見分ける方法の3つ目は、表面が整いすぎていないかを確認することです。
特に光沢があり、あまりにきれいな茶道具は、偽物の可能性があります。
茶道具は、ろくろを使って直接手で器の形を作る焼き物であるため、制作時にはどうしてもゆがみが生じます。また、器のバランスも左右非対称であるなど、不揃いである点が特徴です。そのため、形のバランスが良く、きれいに作られている焼き物は、偽物である可能性が高いといっていいでしょう。
また、古い茶道具は、時間の経過とともに光沢感が薄れてきます。あまりに光沢が強く、まるで新品のような美しい器は、偽物の場合があることを覚えておきましょう。
茶道具を含む骨董品に偽物が多い理由は、そもそも骨董品を偽物と判断することが難しいことから、偽物を作っても罪に問われないためです。中国は、政府の許可を得ていれば偽物の製造・販売が容認されている国であり、中国にある骨董品の約95%が偽物という事態が生じています。
日本においても、販売されている骨董品が偽物であることが証明できない限り、罪にならないのが実情です。また、骨董品の鑑定はベテランの鑑定士でも判断が難しい物があるため、難しいとされています。そのため、自分自身がある程度本物と偽物の違いが分かるようになれば、自宅にある骨董品の価値や、骨董市での商品の目利きもできるようになるでしょう。
関連記事:骨董品の偽物を見分けるための3つのポイントと見分け方について
ここでは、茶道具を売る方法を解説します。大掃除をしていて自宅に茶道具がしまってあるのを見つける方や、家族のコレクションを手放したい方など、さまざまあるでしょう。
歴史のある古い茶道具は「骨董品」の分類になります。そのため、茶道具を売る場合はリサイクルショップではなく、目利き力の高い骨董品買取専門店が望ましいでしょう。別の手段としてはフリマやネットオークションで手軽に売る方法もあります。それぞれのメリットやデメリットを解説します。
茶道具を売る場合は、骨董品買取専門店に持っていくことがおすすめです。
茶道具の中には、造られた年代が古いものや有名な名があるものなど、いわゆる「お宝」商品もあります。それらの価値を正しく理解している骨董品買取専門店であれば、骨董品に対して目利き力の実績や経験のある業者が査定、買取してくれるので安心です。
また、骨董品買取専門店での買取方法には、「店頭買取」「出張買取」「宅配買取」の3種類があります。お店が自宅から遠い場合や、自宅にたくさん査定対象の商品がある場合は、宅配買取や出張買取が便利です。買取方法は、売りたいものの数や大きさ、時間の都合、お店までの距離などを考慮して選びましょう。
骨董品を売る方法には、ネットオークションへの出品もあります。
売りたい茶道具の詳細や価格相場が分かっていれば、ネットオークションでも問題ないでしょう。ネットオークションは利用者が急増しており、買い手が見つかりやすい傾向にあります。また、専門業者とやり取りする手間もないため、自分自身で売り買いを完結させたい方には向いているでしょう。
商品を売る際には、自分で価格を設定するため、需要が高ければ相場よりも高く売れることもあります。しかしネットオークションは、個人間の取引であるため、トラブルも発生しやすい傾向にあります。値付けの失敗をはじめ、購入者とのトラブルになる場合もあるのでくれぐれも注意しましょう。
関連記事:骨董品をオークションで出品する利点は?種類や方法も解説
この記事では、茶道具における偽物の見分け方や実際に売る方法を紹介しました。
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また、茶道具が売れるのか、本物であるかどうかも技術を経験を摘んだスタッフが丁寧に鑑定させていただきます。まずはお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
義村 安悟(よしむら あんご)
《経歴》
美観堂 大阪本店店長 査定歴15年
《コメント》
複数の店舗で店長としての経験を活かし、身の回りのさまざまなジャンルのお品物を丁寧に査定しています。特に古美術品の買取においては、作品の歴史や芸術的価値、作家や時代の背景を考慮して査定を行っており、状態だけでなく市場の動向を踏まえ、公正で適正な価格設定を心がけております。
また、遠方にお住まいのお客様からのご依頼も多い中、出張買取を通じて、さらにお役に立てるよう努めてまいりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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