掛け軸が劣化した際の適切な対処法&修復内容と費用の相場をチェック
公開日 2024/09/04
更新日 2025/01/21
掛け軸は非常に繊細なものであるため、丁寧に取り扱わなければなりません。ですが、保管方法を間違えてしまったり、入手してから長い期間が経っていたりすると少しずつ劣化することもあります。
そこで「掛け軸が劣化してしまったらどうすれば良いの?」といった疑問を持っている方のため、対処法を解説します。この記事を読むことによって劣化した掛け軸の修復方法や修復を依頼する場合の費用の相場などがわかるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
掛け軸が劣化してしまった場合は、そのまま放置していても良くなることはありません。対処法としては、業者に修復を依頼するか、自分で修復する、の二択となります。
それぞれ解説するので、掛け軸の状態を確認し、合っているほうを選択しましょう。
ある程度費用をかけてでも専門家に依頼して修復したいと考えているのであれば、修復業者に依頼しましょう。費用がかかるデメリットがある一方で、掛け軸に関して専門的な知識を持った人に修理をお願いできるので、失敗してしまうリスクが低くなるメリットがあります。
特に修復が難しいといえるのが、年代物であり、かつ状態の悪いものです。
作品の構造や使用されている素材といったものを的確に見極め、適した形で修復作業を行っていかなければなりません。
修復の内容によっては非常に細かい作業も含まれます。自分では対応するのが難しいと判断した場合は、無理をすることなく業者に修復を依頼しましょう。
自分で行った結果失敗してしまったとなると、掛け軸としての価値が大幅に低くなってしまう可能性もあります。
関連記事:掛け軸が破れたときの修復方法と専門業者を選ぶときのポイント
簡単な劣化であれば、自分で修復することも可能です。ただし、専門的な知識がない方が行える修復というのは非常に限られています。
自分で修復する場合のメリットとして挙げられるのが、専門業者に依頼するのと比較して費用がかからないことです。自分で行おうと考えている方の多くは、できるだけ費用を抑える目的があるでしょう。
ですが、無理な修復を行い状態がさらに悪化してしまった場合、それを改めて専門家に修復してもらうとなると、追加費用がかかります。
誤った修復をリセットすることから始めなければならないためです。
初めから専門家を頼っていたほうが時間的にも早く、費用的にも安く済むケースが多いため、慎重に検討しましょう。
掛け軸の修復はどのように行われるのでしょうか。代表的な修復内容と、その修復を専門業者に依頼して行った場合はどの程度の費用がかかるのか解説していきます。
掛け軸でよくある劣化の一つが、しみによるものです。しみができてしまう原因はさまざまですが、例えば濡れた手で触った、汗がついたなどの理由が代表的です。
掛け軸を飾っている場所によっては、飲み物を持ったままうっかり転んでしまった際などに掛け軸にかかってしまうこともあるでしょう。カビが生えた部分がしみになってしまうこともあります。
修復の基本的な方法として、水によるしみは水洗浄で落とすことも可能です。ただ、しみがついてから長く経過してしまった場合や、水以外の成分が付着している場合は薬品を使ってしみ抜きを行います。
しみの種類によって適した薬剤の種類や量が変わってくるので、専門的な知識が必要です。
しみの範囲によって修復費用は変わりますが、目安としては14,000円~が相場になります。ただし、大掛かりな修復が必要な場合は数十万円単位の費用がかかることも珍しくありません。
掛け軸の横方向にしわが入ったり、折れてしまったりすることがあります。通常、紙を丸めて保存しておけばしわは発生しないように思ってしまいますが、掛け軸は紙や絹といったものを和紙と裂地と糊によって一体化させたものです。
そのため、一般的な薄い紙と比較するとしわが入ったり、折れたりしやすくなってしまいます。
しわや折れは目立つものなので、掛け軸を飾ってもその部分が気になってしまうでしょう。長期間に渡って掛けっ放し、またはきつく巻いた状態でしまいっ放しにしてしまった場合は、しわや折れが発生しやすくなります。
しわや折れが発生している箇所から破れてしまうこともあるので、できるだけ早く修復しましょう。
代表的な修復方法は、裏打ちです。もともと、掛け軸には紙や絹の補強や変形といったものを防ぐ目的で裏打ちと呼ばれる技法が使われています。
紙本や絹本の裏面部分に糊を塗った和紙を張り合わせることにより、作品の強度を高める方法です。
修復する際はあらかじめ作品に貼られている裏打紙を剥がしてから本紙に水分を与え、再度裏打ちをすることになります。ただ、この方法で修復できないほど劣化している場合は、プレス機を用いた修復を行うこともあります。
費用の目安は、5,000円~です。
掛け軸にうっかり衝撃を与え、破れてしまうこともあるでしょう。基本的な修復方法は、裏側から紙を当てて行う補修です。
特に何も描かれていない部分が少し破れてしまった程度であれば、比較的簡単に修復できます。ただし、大きく破れてしまった場合は分解して本格的な修復を行わなければなりません。
費用の目安は5,000円~ではありますが、破れている範囲によっても変わってきます。
時代の流れを感じさせるような自然な色合いの変化は掛け軸の良さといえますが、汚れに見えてしまうような変色は修復を検討すると良いでしょう。
基本は薬品を使ったクリーニング作業が行われることになります。
専門的な知識が求められる作業です。どの程度本来の風合いを残すのか、どの程度のクリーニングが必要かによって費用が変わるため相場といえるものはありません。
費用については修復を依頼する際によく確認しておきましょう。
掛け軸をできるだけ良好な状態に保つためには、正しく保管することが求められます。以下の4つを守って保管しましょう。
取り外した掛け軸を箱にしまうのは、晴れた日が理想です。掛け軸は湿気に弱いため、雨の日に湿気を含んだ掛け軸をしまうとカビが発生してしまう可能性があります。
梅雨など雨が多い時期も晴れた日に陰干しして乾燥させてから保管しましょう。一日では乾燥しきらない可能性があるので、晴れた日に再度陰干しして乾燥させるのがおすすめです。
掛け軸は、正しく巻いてからしまいましょう。やり方はいくつかありますが、一例を紹介します。
【掛け軸の巻き方】
きつく巻きすぎないように注意が必要です。
また、矢筈を使って壁から掛け軸を取り外した後、まだ巻いていない側の掛け軸の重みで折れ目がついてしまわないようにしましょう。
風帯は掛け軸を巻く際に巻き込んでしまわないようにしてください。丸い癖がついてしまいます。
関連記事:掛け軸のしまい方のポイントと知っておきたい取り扱い方の基礎知識
正しく巻いたら箱に入れて収納します。
箱はできれば桐箱が良いでしょう。桐は湿気に強い特徴を持っているため、大切な掛け軸を湿気から守ってくれます。ただし、雨の日に保管した場合などは桐箱に収納したとしてもカビが発生ししまうことがあるため、注意が必要です。
虫の被害を避けるために使用したいのが防虫香です。洋服用のものではなく、掛け軸専門のものを使いましょう。
桐箱の中に一緒に入れる形で保管します。
関連記事:掛け軸の保管方法とは?正しい手入れの方法とともに解説
いかがだったでしょうか。劣化した壁紙の修復に関して紹介しました。
代表的な修復方法や費用の相場などについてご理解いただけたかと思います。専門的な知識を持たない人が自分で修復するのは大変リスクのあることです。
専門家に任せましょう。飾る予定がない掛け軸である場合は、買取を依頼するのも一つの方法です。
掛軸の買取なら美観堂までご相談ください。美観堂では、汚れがついているなど、劣化している掛け軸の買取も行っています。査定料や出張費などは一切かからないので、お気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
義村 安悟(よしむら あんご)
《経歴》
美観堂 大阪本店店長 査定歴15年
《コメント》
複数の店舗で店長としての経験を活かし、身の回りのさまざまなジャンルのお品物を丁寧に査定しています。特に古美術品の買取においては、作品の歴史や芸術的価値、作家や時代の背景を考慮して査定を行っており、状態だけでなく市場の動向を踏まえ、公正で適正な価格設定を心がけております。
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