コラム

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信楽焼の壺の買取相場を高額買取されやすい作品の特徴とともに解説

公開日 2024/10/10

更新日 2024/10/10

日本六古窯で有名な信楽焼は、高額買取されやすく、人気の骨董品です。
とくに壺に関しては、骨董品の中でも大物作品で量産性が低いことから、高額になりやすいものです。
手元にある信楽焼の壺は、どれくらいの価値があるのか、買取したいけど方法に悩んでいる方向けに、買取方法を紹介します。
さらに、より高く買取してもらうためのポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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信楽焼とは

信楽焼とは、滋賀県甲賀市信楽町で作られる陶器です。

地元の素材である土は、耐火性が高く粗い性質です。
粘質が細工しやすいため、汎用性が高く、さまざまな種類の陶器に適しています。
傘立てや火鉢などの大物や、茶碗や水入れなどの小物から、縁起物のタヌキまであります。

焼いた後には、ピンク色のような赤褐色系の暖かな火色(緋色)を表します。
また、表面にビロード釉(びろーどゆう)や焦げをつけると、他にはない柔らかな趣のある作品になります。

1976年には、国から伝統工芸品の指定を受け、2017年には、その他の「日本六古窯(にほんろっこよう)」である瀬戸、常滑、越前、丹波、備前とともに、日本遺産に登録されています。

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信楽焼の種類

信楽焼には、生活用具から置物まで多種多様な作品が作られています。

作品の種類

  • ガーデンテーブルセット
  • 傘立て
  • 火鉢
  • たぬき
  • 茶碗
  • 花入れ
  • 茶道具
  • 水入れ
  • お皿
  • とっくり

作家の方々が、素材の性質を活かし、大物から小物までたくさんの種類が作られています。

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信楽焼の壺の買取金額の相場

素材に価値がついていない、信楽焼の買取相場を定めるのは難しいといえますが、壺は量産が難しいものなので、希少価値があがるため、高額買取をされます。

作品自体の状態や、その他付属品の有無によって、大きく開きがあるので、あくまでも参考ですが、古信楽壺は4万円から7万円で買取されています。

また、知名度のある陶芸家の作品であれば、付帯価値がついて金額が上がります。

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高額買取されやすい信楽焼の壺の特徴3選

信楽焼の壺には、高額買取されやすい3つの特徴があります。

デザインやオリジナリティの違いで大きく金額が変わるため、下記の特徴を理解することで、買取判断がつきやすくなるでしょう。

有名な作家の信楽焼は高額になりやすい

高額買取してもらいやすい信楽焼の壺は、人気のある有名作家が手掛けているものです。

理由は、人気のある作家にはコレクターやファンがいて、作品に対する需要が高いため高額になりやすいからです。
本体の裏側に「落款(らっかん)」や「陶印(とういん)」などが押されている、有名作家本人が作ったという証が確認出来れば、高額買取の対象になります。

反対にこれがないと、本物の証明には不十分なので、買取金額が下がる可能性もあります。

信楽焼の壺以外に付属品が残っている作品は高額になりやすい

信楽焼だけではなく、骨董品の価値を上げる要因の1つに、その他の付属品が残っていることがあげられます。

例えば壺の他に、茶碗や花入れ、茶道具、動物の置物などには、化粧箱のような「共箱」が存在します。
これは、本体をいい環境で保存できる役割はもちろん、作品の品格が表現されており、さらに著名な人の筆入れがされていると、より高額になります。

例えば、人気作家の杉本貞光の作品には、杉本氏が師とした大徳寺立花大亀老師の書が共箱に書かれているものが、実際に高額で売られています。

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保存状態が良く、極めて原型に近い信楽焼は高額になりやすい

骨董品は、ヒビが入っていたり、傷があったり、変色していたりと原型から変わってしまっているものではなく、手入れが行き届き保存状態がよく、作品をつくった当時により近いものの方が高額になりやすいです。

要するに、経年劣化が最小限に留められている作品に高額が付きます。

また、査定に出す際には、細かいところまできれいに掃除をし、少しでもマイナス評価がつかないよう、準備するのがおすすめです。

高額買取が期待できる信楽焼の有名作家6選

信楽焼の人気作家の作品は高額買取の対象になります。
国内・海外ともに人気のある有名作家6名を紹介します。

神崎紫峰(かんざき しほう)

略歴

  • 信楽町の地元生まれ
  • 大手デパートなどで個展を開催
  • のちに西ドイツにも進出し、海外からの評価が高い
  • 独学の手法で作品を制作し、作品はオリジナリティをもつ

買取相場

  • 信楽焼の花入れは、買取相場が8万円から10万円

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高橋春斎(たかはし しゅんさい)

略歴

  • 三代目高橋楽斎を父に持ち、のちに師事
  • 京都陶器職業訓練所で基礎を学び、父親の下で技術を磨く
  • 滋賀県指定無形文化財の保持者(信楽焼)に認定
  • 伝統をふまえた上で、俗っぽくなく欲気がないあっさりとした風格があり、素朴な作品が多い

買取相場

  • 信楽焼水差しは、1万円から2万円

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北大路魯山人(きたおおじ ろさんじん)

略歴

  • 作品以外に、数々の逸話が残っている、独特なキャラクターの持ち主
  • 元々料理人であり、自分の料理屋で提供する時の器を作り始めた
  • 面や平器の曲面にあわせた筆つかいで、自由に表現された絵付けが特徴
  • 2020年、足立美術館に魯山人氏の美術館がオープン

買取相場

  • 信楽焼の壺は、高額なもので約100万円

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杉本貞光(すぎもと さだみつ)

略歴

  • 信楽の山中に窯元を作り、陶作活動を開始
  • 茶人であった大徳寺立花大亀老師に教導を受け、茶碗制作の研究を始める
  • 「時も人も超えた、わびさびの世界」を求める、格調高い作品が特徴
  • 1991年にアメリカ、1993年ドイツにて個展がひらかれ、海外でも人気

買取相場

  • 茶碗は、2万3,000円から3万3,000円

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鈴木 治(すずき おさむ)

略歴

  • 戦後の陶芸界を牽引した「走泥社」のメンバー
  • 器としての機能がない革新的な陶器分野を開拓
  • 馬や鳥、雲や太陽などをモチーフにし、鋭い造形感覚で簡明的なフォルムが特徴
  • おもに、赤色の焼き締め、青白磁(せいはくじ)の2つの技法で制作

買取相場

  • 盃は約6万円、鳥のモチーフをした置物は約16万円

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辻 清明(つじ せいめい)

*しんにょうの点は1つ
略歴

  • 信楽の土を用いた無釉(むゆう)焼き締め陶を中心に活動
  • 「明る寂び」とよばれる信楽特有の美を活動の指針とする
  • 美しさと明るい華やかさが表現された、侘びた風情が特徴
  • 生前没後では、個展や作品展が開かれ、長くに渡って人気のある陶芸家

買取相場

  • ぐい呑みや水差しは、約20万円

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信楽焼を買取する2つの方法

信楽焼を買取してもらいたい場合、どういった方法があるのかを2つ紹介します。

骨董品買取業者で査定して買取してもらう

信楽焼のような骨董品は、専門の買取業者に査定してもらうのがおすすめです。

自分がコレクターであったり、その道に精通していたりするのであれば、作品の価値は把握できます。
ですが、専門的知見がない人は、見ただけで作品の正確な目利きは難しいです。
そういった場合は、専門家が査定してくれる骨董品買取業者に持っていくと、適正価格で買取できるでしょう。

ただ、買取業者が優良店かどうかの見極めをする必要があります。
鑑定してもらっても、売り手側に知識がなければ、言われたことを鵜呑みにするしかなく、作品に見合わない金額で、買取してしまいます。
店を利用する前に、レビューや口コミなどで確認した方が間違いないです。

フリマサイトで出品をして買取

手軽に信楽焼を買取してもらいたいと思ったら、フリマサイトがおすすめです。

フリマサイトでは、出展者が自ら金額をつけます。
そのため、手元にある作品がどういったものかを、ある程度把握してから金額をつけるべきです。

コレクターは、フリマサイトでも掘り出し物を探しているので、自身が作品の価値を理解していれば、コレクターが適正価格で買取してくれます。

ただし、フリマサイトでの買取が決まった場合、送付手配は自分ですることになります。
難しいのは梱包です。
骨董品はデリケートなため、環境や外からの衝撃に弱く、色褪せや欠け、傷などに気を付ける必要があります。

作品をそのままの状態で、売却者の元に届くよう十分配慮を要します。

信楽焼の壺を高く買取するための3つのポイント

手元にある信楽焼の壺を買取してもらいたいと思ったら、できるだけ高い金額をつけたいと思う人は多いはずです。
信楽焼の壺を高く買取してもらうために、以下で紹介する3つのポイントに気を付け、準備をするのをおすすめします。

信楽焼の壺をきれいにしたくても、自己流で修復せず簡単な手入れに留める

作品は、少しばかり色や傷、欠けなどあっても自分で手を加えてはいけません。

なぜなら、素人が手を加えると価値が下がり、本来つくはずの評価額が下がってしまうからです。

日常の手入れは、ほこりを隅々まできれいにするだけに留め、できるだけ原型のまま保存するようにします。
正当な経年劣化は味がでますが、素人が人的に修復を加えれば、統一感がなく不自然な作品になってしまいます。
専門家であれば、保管状態や手入れ方法などは、鑑定すればわかるので、間違っても自己流の修繕はやめましょう。

できるだけ早めに買取に出す

作品の買取を考えているなら、できるだけ早めに買取してもらう方が価値が下がる可能性を下げられます。

なぜなら、どんな作品でも自然な経年劣化は避けられず、長期間手元に置いておくと、原型から形を変えてしまうからです。
高額がつく作品の特徴は、かぎりなく原型から変化しておらず、経年劣化が最小限なものです。

そのため、できるだけ作品の状態がいいうちに、買取しましょう。

複数の買取専門店で相見積もりをとる

骨董品の買取店を決める時には、必ず複数店で見積もりをとって、最終的にどこで買取するのかを判断すべきです。

信楽焼のような骨董品の買取額は、素人にとって買い手の言い値といっても過言ではありません。
正しい鑑定から高額見積もりを提示してくれるところを自分なりに見極め、買取してもらうことをおすすめします。

ポイントは、自分が納得したところに買取に出すことです。

信楽焼の壺はポイントを押さえれば高額買取を実現できる

今回の記事では、信楽焼の壺の買取について解説しました。
信楽焼の壺は、骨董品の中でも人気があり、元々需要が高いことから、高額がつきやすいです。
手元にある作品の状態や特徴から、買取相場の予想ができ、買取に対する不安は小さくなったのではないでしょうか。

解説したポイントや高額買取の方法を押さえれば、納得して作品を買取をしてもらうことができます。

信楽焼の買い取りなら美観堂へお問い合わせください。
買取実績96%で、豊富な経験をもつスタッフにより、確かな査定で、お客様からも高い評価をいただいています。
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もちろん、査定費、出張費は無料となります。
お客様のご要望を伺いながら、丁寧に鑑定し、高額買取に努めます。

この記事の監修者

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義村 安悟(よしむら あんご)

《経歴》

美観堂 大阪本店店長 査定歴15年

《コメント》

複数の店舗で店長としての経験を活かし、身の回りのさまざまなジャンルのお品物を丁寧に査定しています。特に古美術品の買取においては、作品の歴史や芸術的価値、作家や時代の背景を考慮して査定を行っており、状態だけでなく市場の動向を踏まえ、公正で適正な価格設定を心がけております。
また、遠方にお住まいのお客様からのご依頼も多い中、出張買取を通じて、さらにお役に立てるよう努めてまいりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

《許可証》

古物商営業許可番号第62115R033266号



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