骨董品の最高額と高く売るための4つのコツについて
公開日 2024/09/04
更新日 2025/01/07
骨董品を売却したいと考えている方に向けて、骨董品の最高額と高く売るためのコツを解説します。
専門的な知識がないと、骨董品の価格は想像がつかないことが多いでしょう。
また「できる限り高く売りたい」と思うものの、どうすれば高値がつくのかもわからないものです。
そこで今回の記事では、過去に骨董品につけられた最高額や、高く売るためのコツについて解説します。
参考にしていただければ、骨董品のおおよその価値や、高く売却するための方法がおわかりいただけるはずです。
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目次
最高額の骨董品について確認する前に、「骨董品」に該当するジャンルの品物について知っておきましょう。
骨董品の代表格とも言えるのが「陶磁器」です。
陶器・磁器でできた茶碗、壺、花瓶などを総称しています。
陶器は土でできたものですが、磁器は石物を原料として作られた焼き物です。
たとえば瀬戸焼や常滑焼、有田焼など、各地で生産される焼き物が該当します。
陶磁器は骨董品として広く知られているものです。
「茶道具」も骨董品に該当することがあります。
茶道具とはお茶のために使われる茶器のことです。
茶器、水差し、柄杓、茶棚など、茶道にて必要とされるものすべてが該当します。
ものによっては骨董品とは認められないこともあるでしょう。
しかし中には価値の高いものもあり、数千万円ほどの価値がつけられることも珍しくありません。
関連記事:茶道具の名物とは?その分類や代表作も解説
「象牙」も骨董品に該当します。
象牙で作られたアクセサリーや彫刻品、置物などが対象となりますが、価値はものによって変わります。
しかし観賞用のものとして需要があるうえに、素材自体の希少価値が高いため高額になりやすいものです。
象牙で作られたものがあれば、骨董品と考えて良いでしょう。
続いては「彫刻」です。
木材や大理石、金などを彫り込んで彫刻にしたものが広く知られています。
しかし前項の象牙や、翡翠、珊瑚など、希少価値の高い素材を彫刻にしたものも。
素材や完成度によって価値は変わるでしょうが、彫刻品も骨董品のひとつに数えられるものです。
意外かもしれませんが、「根付」も骨董品として取り扱われます。
根付とは着物の帯の間に挿すなどして使われていた、キーホルダーのようなものです。
巾着や印鑑につけて使われていました。
根付の中には象牙やイノシシの牙、鹿の角、珊瑚など、希少な素材で作られているものがあります。
また漆塗りのものも見られます。
素材の希少さとモチーフの豊富さから、手軽に購入できる骨董品として人気の品です。
続いては「壺」です。
壺も骨董品としては非常に一般的なもの。
陶磁器製品の一種であり、日本製のものだけでなく、海外で製造されたものも骨董品とされます。
たとえばオールドマイセンやオールドノリタケなどの洋食器が代表的です。
ものによっては精通者意見価格により、億を超える価格が付けられることもあります。
もし壺を持っているなら、骨董品としての鑑定を依頼してみてください。
骨董品の種類として最後にご紹介するのは、「掛け軸」と「絵画」です。
海外にはさまざまな種類のものがあり、水墨画や西洋がはもちろん、日本画、中国画なども骨董品になり得ます。
一般的に「古美術品」と呼ばれており、骨董品の中では非常にメジャーなジャンルです。
しかしそのため精巧な贋作が多いのも事実です。
もしかすると偽物である可能性も高いため、必ず鑑定を依頼するようにしましょう。
骨董品につけられる価格はかなり幅が広くなっています。
骨董品としての最高額となれば、億を超えることもあるでしょう。
ご自身が所有しているとなれば、どのくらいの価格となるのか気になるはずです。
そこで骨董品の分類ごとに、どのくらいの値段がつくのか、相場をご紹介していきます。
まずは100万円以上の価格となりやすい骨董品の種類についてです。
【100万円以上が期待できる骨董品】
基本的に、有名な作家の作品であれば100万円以上の価値を期待できるでしょう。
また作家品でなくとも、素材が希少であったり、高額であったりする場合も骨董品としての価値が上がります。
たとえば珊瑚や象牙、金などで作られたものであれば、素材自体の価格が付加されるはずです。
種類としては、茶道具や陶磁器、比較的現代の絵画などが該当します。
ただしやはりものによって価格は大きく変わるため、あくまでも「ある程度の価値がある骨董品」と考えてください。
続いては300万円以上の価格をつけられることもある骨董品についてご紹介します。
【300万円以上が期待できる骨董品】
300万円以上の価格が期待できる骨董品も、100万円以上で売買される骨董品の種類とそれほど変わりはありません。
しかし高額で取引される分、作家の名前が重要となります。
落款や銘、サインが施されている骨董品であれば、作品の価値が高まるでしょう。
最後は、骨董品としての最高額とも言える1,000万円を超えるための条件についてです。
【1,000万円以上が期待できる骨董品】
1,000万円以上の価格が期待できる骨董品は、主に掛け軸と絵画です。
作者の名が知られていることが条件で、落款や銘があれば骨董品としての最高額もあるかもしれません。
関連記事:骨董品とは?種類や価値の決まり方を紹介
骨董品を所有している方にとって、価値の高さは気になるところです。
価値が高い骨董品の特徴を知っておけば、ご自身の所有している骨董品の価値を推察できるでしょう。
それではどのような骨董品が高額鑑定されやすいのか、3つの特徴について解説します。
骨董品の価値は、作家の知名度の高さに大きく左右されます。
名前が広く知られている作家が作ったものであれば、自然と価値と価格は高くなるのが基本です。
世界的に有名な作家であればさらに価値が高くなり、高値がつきやすくなるでしょう。
品質の高い素材が使われている骨董品も、高値がつきやすい傾向にあります。
たとえば前述したように象牙や珊瑚、翡翠、金、銀などで作られたものです。
素材の価値はもちろん、骨董品としての価値も上がりやすくなります。
たとえばただの古い食器や花瓶であっても、金や銀で作られていたなら骨董品としての価値が生まれるはずです。
骨董品を見る際には、使われている素材にも注目してみてください。
骨董品の価値を高める要素のひとつであるのが、年代の古さです。
年代が古い骨董品は希少価値が高くなり、高値がつけられやすいとされています。
もちろん古いものに必ず価値があるわけではありません。
しかし年代の古い作品は現代での残存数が少なく、価値が高くなりがちです。
骨董品の価値について解説してきました。
しかし実際に鑑定された骨董品は、どのくらいの価格になったのかと気になる方もいらっしゃるでしょう。
そこで骨董品につけられた最高額をご紹介します。
もしかするとご紹介するように、手元の骨董品が何億円にもなる価値を持っているものかもしれません。
まずは34億円との、骨董品としての最高額にも近い価格がつけられた「乾隆帝に捧げられた壺」です。
2010年のオークションで落札された品。
乾隆帝時代に作られた壺であり、皇帝に捧げられたとのことが付加価値を高めました。
しかし発見されたのは、民家の屋根裏部屋でした。
一般的な住宅でも、34億円の価値がある骨董品が眠っているかもしれません。
ひょうたん花瓶は1つあたり10億円で落札されたことがある骨董品です。
先にご紹介した壺と同じく、乾隆帝の時代に作られたもの。
実際のオークションでは2つセットで、20億円で落札されました。
ロンドンから出品された骨董品であり、2つセットで出品されることはほとんどなく付加価値が高まった可能性もあります。
5億円で落札されたのが柿右衛門様式の壺。
鑑定を行うテレビ番組にて、骨董品史上最高額となった壺でした。
柿右衛門様式の壺は偽物が多いため、本物であるとの希少価値も加味されたのではないでしょうか。
1640年代に作られた壺だと言われています。
二菩薩釈迦十大弟子は1億円で買取されたことのある骨董品です。
前項と同じく、テレビ番組にて鑑定が行われました。
義父が所持していた骨董品だったとのことで、鑑定を依頼した人は1億円との高額とされるとは思ってもいませんでした。
二菩薩釈迦十大弟子は棟方志功の作品で、芸術的価値が高いとされる品です。
同じく1億円で買取されたのが、堆黒盆と呼ばれる彫漆品です。
材質は木材ですが、黒の漆と朱色の漆をいくども重ねて塗った厚みと、その上から深く彫る技術が優れた作品。
明・清時代には大量生産されたと言われています。
しかし作品自体の美しさで、1億円もの価値がつけられました。
5,000万円で買取された三条吉則は、室町時代の日本刀です。
室町時代の刀の中でも傑作とされており、その他の時代の刀と比べても高い価値で評価をされています。
日本刀の中でも最高の品とも言われる三条吉則。
もし同じものを所有していたなら、骨董品としての日本刀のなかでも最高額が期待できるでしょう。
関連記事:骨董品とは?主な種類と価値を左右する重要な5つの要素をチェック
骨董品はそれぞれの価値によって価格が決まります。
しかし高く売るためのコツがあることも事実です。
骨董品を売りたいと考えている方は、次の4つのコツを知っておけばより高く売れるようになるかもしれません。
まずは適切に保存をすることが何よりも大切です。
骨董品は保存状態が良く、美しいほど高値がつきやすくなります。
保存方法はものにより変わりますが、温度や湿度に気をつけたり、傷や汚れがつかないようにしたりすることが大切。
経年劣化もあるでしょうが、それ以上に劣化しないように保存状態に気をつけましょう。
関連記事:大切な骨董品を守るために!骨董品の種類別の正しい保管方法を紹介
付属品をそろえておくことも高く売るためのコツのひとつです。
木箱や袋、紙など、骨董品を購入した際の付属品も一緒に売るようにしてください。
特に木箱は付加価値が高くなる傾向があります。
木箱には作家のサインが入っていることも多く、真贋を見極めるための方法となることも少なくありません。
付属品はすべて取っておき、売るときに一緒に付けられるようにすることが大切です。
骨董品を高く売るなら、売却する時期も考えましょう。
ものによりますが、売る時期が遅くなると査定価格が低くなってしまうことがあります。
またあまりに長期間保管していると、経年劣化によって価値が下がることもあるはずです。
売却する予定の骨董品であれば、できる限り早く売却してしまったほうが良いかもしれません。
鑑定書がついているものは、鑑定書も一緒の査定に出してください。
鑑定書は第三者による、骨董品・美術品の価値の証明です。
特に珊瑚や宝石が用いられているものであれば、鑑定書によって価値が高まります。
購入の際についてきた鑑定書は大切に保管しておき、一緒に査定に出すと高く買い取られやすくなります。
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、骨董品の最高額がご理解いただけたと思います。
過去のオークションにおいては、34億円で落札されたこともありました。
これから骨董品を売りたいと考えている方は、今回の記事を参考にし、少しでも高い買取を目指しましょう。
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この記事の監修者
義村 安悟(よしむら あんご)
《経歴》
美観堂 大阪本店店長 査定歴15年
《コメント》
複数の店舗で店長としての経験を活かし、身の回りのさまざまなジャンルのお品物を丁寧に査定しています。特に古美術品の買取においては、作品の歴史や芸術的価値、作家や時代の背景を考慮して査定を行っており、状態だけでなく市場の動向を踏まえ、公正で適正な価格設定を心がけております。
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