コラム

骨董品

骨董品とは?主な種類と価値を左右する重要な5つの要素をチェック

公開日 2024/09/03

更新日 2024/09/03

 

骨董品といえば、古くて価値のあるものといったことは何となくわかっているものの「具体的にどういったものかと聞かれると答えられない」といった方が多いのではないでしょうか。
そこで、骨董品について理解を深めたいと考えている方のため、主な種類や価値を決める要素などを解説します。

この記事を読むことで骨董品に関する概要や高く売れる種類、売却を検討する場合に役立つ高価買取のコツなどがわかるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

骨董品とは?

そもそも、骨董品とは何なのでしょうか。たまたま古い品物を入手する機会があったものの、それが骨董品に分類されるのかわからずにいる方は、骨董品の定義から確認しておきましょう。

骨董品の定義

骨董品とは、希少価値の高い工芸品や民芸品・美術品のことをいいます。

ひとつの目安としては、制作されてから100年以上経過しているものです。中でも戦前に作られたものは希少性が高く、評価も高くなるケースが多く見られます。

ただし、とにかく古いものであればどれでも高い価値があるとはいえず、需要がないものなどは非常に古くに作られたものであったとしても価値がつかないことも珍しくありません。

骨董品の種類

骨董品は、大きく美術品と民芸品に分けられます。なかでも代表的な種類としては、以下の通りです。

掛け軸

掛け軸は、骨董品の中でも「古美術品」に分類されるものです。日本の日本画だけではなく、西洋画もあります。
美しさだけではなく、魔除けや縁起物といった価値を持つ掛け軸も少なくありません。動物画や山水画、花鳥画など、さまざまな種類があります。

刀剣・甲冑類

近年は歴史や刀剣に興味を持つ方が増えたこともあり、刀剣・甲冑類といった種類の骨董品の注目度が高まっています。
中でも有名な刀工や鍛冶師による作品は希少的価値が高いだけではなく美しさも評価され、非常に高額で取引されるケースも珍しくありません。

注意点として、銃刀法に抵触する骨董品を所持する場合は都道府県教育委員会が主催している銃砲刀剣類登録審査会の検査を受けて登録証を発行してもらう必要があります。

焼き物・陶器

焼き物や陶器の中には歴史的な価値が高く、骨董品として人気のものもあります。
例えば、日本六古窯とも呼ばれる瀬戸焼、常滑焼、越前焼、信楽焼、丹波立杭焼、備前焼のほか、有田焼(伊万里焼)や膳所焼、赤膚焼など、種類は非常に豊富です。

象牙・珊瑚・翡翠製品

象牙を彫って作られたものや、珊瑚(さんご)、翡翠(ひすい)を使った骨董品は、各種置物やアクセサリー、彫刻品など、さまざまの形で残っています。
また、それぞれの種類で価値が異なる点にも注意が必要です。
例えば、珊瑚の中でも赤珊瑚や紅珊瑚、桃色珊瑚、白珊瑚などの種類に分類され、赤珊瑚だけを見てもカラーグレードがあります。

象牙・珊瑚・翡翠製品の骨董品を持っている場合は、種類の中でもさらに詳しい価値の位置付けを確認しておきましょう。

茶道具

茶道具は、お茶に関連した道具のことです。茶器のほか、水差しや柄杓、茶棚なども茶道具の一つにあたります。
茶道具の中にはすでに使用されているものもありますが、そういったものであっても有名作家による作品であれば現代において価値が高く、骨董品に分類されるケースも多いです。

また、作られた時代の古いものは希少価値が高いこともあり、高価取引の対象となります。

彫刻・ブロンズ像

有名な作家が手がけた彫刻やブロンズ像は、高い価値があります。また、作者の知名度自体はそれほど高くないとしても、使われている素材が高価であれば、思わぬ高値がつくことも珍しくありません。
ブロンズ像はサビによって色合いが変化しますが、この色合いの変化もブロンズ像が持つ魅力の一つとしてとらえられます。

絵画

絵画は骨董品の中でも代表的な種類の一つで、日本画のほか、西洋画や中国画などが有名です。ただし、贋作が多いことでも知られるため、価値を正しく判定することが求められます。

西洋アンティーク

アンティークとは、欧米各国における骨董品のことです。西洋アンティークは日本にもファンが多く、美しいものや歴史的な価値があるものは高値で取引されます。

骨董品の価値はどのような要素で決まるのか

骨董品の価値は、さまざまな要素によって左右されます。ここでは、骨董品の価値を決める代表的な5つの要素について解説します。

作品の評価の高さ

作品の評価が高く、優れた作品であるほど骨董品の価値は高まります。
例え作者の知名度がそれほど高くなかったとしても、作品として優れていると判断された場合は高値で取引されることも珍しくありません。

ただ、何をもってして優れていると判断するか明確にするのは難しく、希少性の高い素材が使われている、有名な作者の作品であるといった要素と比較すると抽象度が高いともいえるでしょう。見る人によって作品の評価が変わることもあります。

希少性の高さ

希少価値が高いものは市場でも高額で取引されます。骨董品の中には、その年代に作られたものが少ない、その作者の作品が少ないなど、希少性が高いものが多くあります。
一方、作品としては優れていたり、有名な作者だったりするものの世の中に出回っている数が多いものは希少性の低さから安くなってしまうことも多いです。

現在評価されている作品の中には、作られた当時はそれほど人気がなかったものも含まれます。そういったものの中には後年の再評価によって価値が高まっているものの作られた数が少ないために非常に希少性が高いものも多いです。

知名度の高さ

全く無名の作者の作品よりも、誰もが知るような有名な作者の作品は高く評価されます。例えば、陶器でいえば北大路魯山人や加守田章二、絵画でいえば川合玉堂や谷文晁などが有名です。
同じ作者の品であったとしても、作品が作られた年代によって評価が変わることもあります。

また、瀬戸焼、常滑焼、越前焼のように作品としての知名度が高いものは高額取引の対象です。もちろん、これは本物であった場合の話なので、贋作だった場合は大幅に価値が下がります。

制作された年代の古さ

制作された年代が古いものは歴史的な価値が高くなることもあり、評価も高くなります。これは、年代が古くなるほど現存数が少なくなるためです。希少性も高くなることから、高く評価されます。
一方、どれだけ古くても元の数が多いものは希少性が低いため、それほど高値がつかないことも珍しくありません。

保存状態の良さ

保存状態の良さは骨董品の価値を大きく左右する重要なポイントです。当然ながら保存状態が良好なものほど価値は高まります。
例えば、ほんの小さな傷が少しついただけで数十万単位も価値が落ちてしまうことは珍しくありません。

骨董品は年代が古いこともあり、非常に繊細です。普段から保存方法や取り扱い方法には十分気を使わなければなりません。例えば、骨董品を眺めるのが好きな方の中には、直接素手で触れている方もいるでしょう。
ですが、専用の布製手袋を着用するなどしてできるだけ作品に影響しない方法で取り扱うなどの注意も必要です。

高く売れる骨董品はある?

高く売れる骨董品といえば、前述した骨董品の価値を決める要素において優れているものです。例えば、人気作家の作品で希少性が高いもの、古い時代に制作されていて保存状態も良いものなどが該当します。
骨董品の価値は複数の要素によって決まるため、単純に○○であれば高く売れるとはいえません。

例え有名作家の作品であったとしても保存状態が悪くボロボロであれば評価されないこともあるでしょう。全く無名の作家が作った作品であったとしても、保存状態が良好で作品として優れていれば有名作家の作品を超えるような値がつくこともあります。
また、作品の価値は人によっても考え方が異なるので、売却する際は買い手の好みが価格に影響することも多いです。

骨董品を高く買い取ってもらうコツ

骨董品をできるだけ高く買い取ってもらうにはどのようなコツがあるのでしょうか。

まず、付属品がある場合はそれらをそろえましょう。例えば、木箱がついている作品の場合は、その木箱をセットにすることで査定額が大きく変わります。
付属品の状態も良ければ、さらに評価が高くなるでしょう。

普段はできるだけ良好な状態で保存することを心がけます。あまり触り過ぎるのは良くありませんが、不適切な形で長期間保管してしまうと、それも作品の状態を悪くさせてしまうため注意が必要です。

もし、自分が保有している骨董品の作家が映画やドラマなどで取り上げられて注目されている場合は、そのタイミングで売ると高値がつくことも期待できます。需要が高まっているタイミングで売るのも高く買い取ってもらうコツといえるでしょう。

作品を正しく評価可能な買い手に対して売却することも欠かせません。特に自身がその作品の価値を正しく理解できていないような場合は、鑑定に関する専門家に依頼し、正しい価値で買い取ってもらいましょう。

骨董品について理解を深めよう

いかがだったでしょうか。骨董品とは何か、どのような種類があるかなどについて解説しました。高価買取につなげるためのコツなどもご理解いただけたかと思います。
骨董品を持っていて売却を検討しているのであれば、ある程度骨董品に関して理解を深めておくとより正しい価値での売却につなげやすくなるでしょう。

骨董品の買取なら美観堂にお任せください。写真での無料査定も行っています。価値がわからないものや汚れがついているものなどもまずは無料査定からご利用ください。

この記事の監修者

監修者の写真

義村 安悟(よしむら あんご)

《経歴》

美観堂 大阪本店店長 査定歴15年

《コメント》

複数の店舗で店長としての経験を活かし、身の回りのさまざまなジャンルのお品物を丁寧に査定しています。特に古美術品の買取においては、作品の歴史や芸術的価値、作家や時代の背景を考慮して査定を行っており、状態だけでなく市場の動向を踏まえ、公正で適正な価格設定を心がけております。
また、遠方にお住まいのお客様からのご依頼も多い中、出張買取を通じて、さらにお役に立てるよう努めてまいりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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古物商営業許可番号第62115R033266号



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