茶道具の揃え方を用意すべき道具とともに紹介
公開日 2024/07/31
更新日 2024/08/27
茶道具を揃える段階は、茶道の楽しみを深めるため欠かせません。初心者から上級者まで、適切な道具を選び揃えることで、茶道の作法や美学を正しく理解し、より豊かな体験が得られます。この記事では、茶道具の購入先としての茶道具屋とネット通販の特徴を紹介し、また、茶道を始める際に揃えたい基本的な道具について具体的に解説します。茶道具の正しい選び方を学び、自分のスタイルに合った道具を見つけましょう。
目次
茶道具を揃える際にまず考えるべきは、どこで購入するかという点です。購入先によって、実際の品物を手に取って確認できるかどうかや、専門的なアドバイスが受けられるかなど、メリット・デメリットが存在します。初心者から上級者まで、最適な購入方法を選ぶことが重要です。ここでは、茶道具を揃える代表的な方法として、茶道具屋とネット通販について紹介します。それぞれの特徴を理解し、自分に合った購入方法を選びましょう。
茶道具を選ぶ際には、専門の茶道具屋が最も信頼できる選択肢の1つです。こうした店舗では、専門知識を持ったスタッフが丁寧に道具を選ぶお手伝いをしてくれます。たとえば、老舗の「青松園」は、1947年から茶道具を取り扱っており、初心者から上級者まで幅広く対応しています。店舗で直接道具を手に取り、質感や重さを確かめながら、自分の茶道のスタイルに合った道具を選べるので安心です。また、流派に応じて適切なアドバイスを受けることも可能です。
現代では、インターネット通販も茶道具を購入する便利な方法として注目されています。地方に住んでいる方や忙しくて店舗に足を運べない方にとっては、通販サイトが役立ちます。たとえば、青松園の公式通販サイトでは、さまざまな種類の茶道具を詳細な説明とともに扱っており、安心して購入することが可能です。商品の写真やレビューを参考にしながら、自宅にいながらにして必要な道具を揃えられます。ただし、物によっては実物を見ることができないため、購入前には商品説明を十分に確認しましょう。
茶道を始める際には、正しい道具を揃えることが大切です。これにより、茶道の作法をきちんと学び楽しめます。初心者の方は何から始めればよいのか迷うことが多いでしょう。ここでは、お茶をいただく場合とお茶を点てる場合に必要な道具を具体的に紹介します。それぞれの道具には特有の役割があり、茶道の体験を豊かにしてくれます。正しい道具を揃えることで、茶道の魅力を最大限に引き出しましょう。
まずは、お茶をいただく場合に必要な道具を見ていきましょう。以下の道具が主に必要となるものです。
帛紗は、茶道において重要な役割を果たす布です。主催者が使用する場合は、茶器を清めるために欠かせません。一方、客側で持参する場合には、茶器を拝見する際にその上に道具を載せるのに使います。帛紗は一辺が約30センチの正方形で、多様なデザインがありますが、正式な場では無地のものが好まれます。女性は赤や朱色、男性は紫が一般的です。また、畳み方や「わ」の向きにも注意が必要で、正確なマナーを守ることが大切です。
約15センチ四方の古帛紗は、亭主と客の双方にとって重要な役割を担います。亭主はお茶を出す際、茶碗の下に古帛紗を敷くことで、茶道具を際立たせると同時に、茶の風味を尊重します。また、客は古帛紗を使用して大切な道具を拝見する際の礼儀として敷くのが一般的です。帛紗が比較的シンプルなデザインであるのに対し、古帛紗には古典的な柄や干支を象徴する柄が施されており、それぞれの柄には意味が込められています。
小ぶりな扇子は竹で作られており、挨拶時や床の間を拝見する際に使用します。座っているときは扇子を正面に置き、立っているときは右手に持つのが作法です。茶道での扇子は開いて使うことは少なく、主に封筒を載せるなどの特定の用途に限られています。また、茶道では扇子を開いて仰ぐ行為はマナー違反とされているため、使用方法には注意が必要です。
懐紙は、茶道における必需品の1つです。お菓子を乗せるための皿の役割を果たすことが多く、また茶碗の飲み口を拭う際にも使用されます。昔から着物の懐に入れて持ち歩かれていたため、懐紙という名がつけられました。主に白い無地の和紙で作られており、透かしや絵柄が施されたものも存在しますが、正式な席では無地のものが望ましいです。懐紙は汚れた指先を拭いたり、食べかけのお菓子を包んで持ち帰る際にも便利で、汎用性の高さから茶道具の中でも重要なアイテムの1つとされています。
菓子切りは茶席での必需品の1つです。主に茶菓子を適切な大きさに切り分けるために使用される小道具で、黒文字製のものが人気が高いです。黒文字とは、抗菌性に優れた特定の木材から作られた楊枝で、自然な香りが茶席の雰囲気を一層豊かにします。黒文字の菓子切りは、洗う機会が多くなるため、ステンレス製のものと比較しても、耐久性と衛生面で優れているとされています。使いやすさと機能性を考えると、ステンレス製を選ぶ人もいますが、伝統的な雰囲気を重視するならば黒文字を選ぶと良いでしょう。
帛紗挟みは、茶道具の中でも便利なアイテムです。これは主に扇子や帛紗、懐紙などの小物を整理して持ち運ぶための布製ケースで、茶席に必要な細かい道具を1つにまとめて収納できます。さらに、帛紗挟みは化粧品やエチケット用品を入れるのにも適しており、茶道を始める人にとっては必携のアイテムとなっています。市場にはさまざまなデザインの帛紗挟みが存在し、使用者の好みや用途に合わせて選べるため、個々のスタイルを反映させることも可能です。
お茶を点てる際には、専用の道具を揃えましょう。適切な道具を使うことで、お茶の味わいや香りを最大限に引き出し、茶道の本来の魅力を楽しめます。ここでは、お茶を点てるために必要な以下の道具を見ていきましょう。
茶筅は、茶碗に注がれた湯と抹茶を混ぜ合わせ、滑らかで均一な泡立ちを生み出します。茶筅の形状や穂の数は、使い手の技術や好み、さらには点てる茶の種類によって異なります。たとえば、薄茶には穂が多く柔らかい茶筅を、濃茶には少なく硬めの穂を持つ茶筅が最適です。また、使い込むことで性能が低下するため、定期的な交換が必要です。初心者には全体が柔らかく扱いやすい「真の茶筅」がおすすめであり、熟練者向けには「中荒穂」と呼ばれる種類もあります。
茶杓は、茶道において抹茶を茶器からすくい取るために欠かせない道具です。主に竹で作られていますが、さまざまな材料が使われることもあり、梅や松、桜の木、さらには象牙で作られたものも存在します。茶杓は、形状や材質によって、茶の香りや風味を引き立てる役割も担っています。茶人にとっては「茶杓は茶人の刀」とも称されるほど、選び方や使用方法には個人の哲学が反映されることが多いです。使用する茶杓1つ1つに、茶人自らが名前をつけたり、自分で削ったりすることもあります。
抹茶を味わう際、「茶碗」の形状や大きさが直接お茶の風味に影響を与えるため、適切な選択が求められます。初心者は家にあるご飯茶碗やカフェオレボウルで始めることも可能ですが、茶道を深く楽しむには専用の茶碗を揃えることがおすすめです。濃茶用と薄茶用では使い分けがあり、濃茶用にはシンプルな無地のものを、薄茶用には装飾的な文様が施された茶碗を選ぶのが一般的です。これにより、茶道の奥深さを感じながら、自分だけの茶碗を見つける楽しみも得られます。
茶杓置きは、茶道において気配りを示すアイテムです。抹茶を扱った後の茶杓を直接盆や台に置くのは避けたいため、茶杓置きが役立ちます。使用済みの茶杓を清潔に保ちながら、次に使用するまでの間、適切な場所に保管するのに最適です。また、茶道具としての役割だけでなく、茶席の美観を高める要素としても重要です。種類はさまざまあり、シンプルなものから工芸品としての価値を持つ精巧なデザインまで幅広く選べます。茶道を楽しむ上で、茶杓置きは小さいながらもその場の雰囲気を豊かにするアクセントとなるでしょう。
菓子器は茶道において、お茶とともに菓子を盛り付けるための重要な道具です。豆皿や小ぶりなうつわ、多彩な柄が施されたものからシンプルなものまで、用途や季節に合わせてさまざまなスタイルが選べます。素材も陶器、磁器、ガラス、木工、竹製品など多岐にわたり、それぞれの素材感を活かして季節感を表現できます。たとえば、春夏には清涼感のあるガラス製の菓子器を、秋冬には温もりを感じさせる木製や陶器を選ぶことで、茶席がより一層引き立つでしょう。
茶器は、抹茶を保存するために不可欠な道具です。濃茶用の「濃茶器」と薄茶用の「薄茶器」に分けられ、それぞれの使い方に合わせて選ばれます。濃茶器には主に陶磁器製の茶入が使用され、これにより抹茶は湿気から守られ、風味が保持されやすいです。一方、薄茶器として用いられる棗は、木製漆塗りで作られ、美しい外観は茶席の雰囲気を高める要素にもなるでしょう。これにより、お茶の香りと味わいが最大限に引き出され、茶道の深い味わいが楽しめます。
盆はお茶道具を運ぶだけでなく、茶席の美しさを際立たせるアイテムとしても機能します。折敷や古いお膳を使用することで、伝統的かつ趣深い雰囲気を作り出せます。また、盆を上手に選ぶことで、お茶を楽しむ時間が一層豊かなものになるでしょう。1つ1つの道具が持つ意味を理解し、生かすように配置することが、茶道をより深く味わう秘訣です。
茶道を始める際には、適切な道具を揃えるところから始めましょう。茶道具を購入する場所は、直接的なアドバイスが得られる茶道具屋や、便利なネット通販を活用する方法があります。各道具には役割と美学があり、正しく選ぶことで茶道の深い楽しみが得られます。初心者から上級者まで、自分のスタイルに合った道具を選び、茶道の世界を存分に楽しんでください。
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この記事の監修者
義村 安悟(よしむら あんご)
《経歴》
美観堂 大阪本店店長 査定歴15年
《コメント》
複数の店舗で店長としての経験を活かし、身の回りのさまざまなジャンルのお品物を丁寧に査定しています。特に古美術品の買取においては、作品の歴史や芸術的価値、作家や時代の背景を考慮して査定を行っており、状態だけでなく市場の動向を踏まえ、公正で適正な価格設定を心がけております。
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