コラム

骨董品

海外でも有名な日本の骨董品と骨董品作家を紹介

公開日 2024/07/30

更新日 2024/08/27

日本の骨董品は、有名作家の作品であると高価買取が成立しやすく、国内外に限らず、日本の陶磁器や茶道具などは、希少価値のある古美術品として需要があります。
特に年代ものであり、流通の希少性、骨董品の素材や技術、保存状態、そして作家の知名度が、骨董品の価値を左右するようになります。
そこで、本記事では、海外でも有名な日本の骨董品と作家について紹介していきます。

そもそも骨董品とは

希少価値があり、製造から100年経過した工芸品や美術品を骨董品と言います。骨董品の種類には、絵画・掛軸・茶道具・陶磁器・おもちゃなどがあり、骨董コレクターの目利きによって、長く使われていない古いアイテムの希少性が高まることもあります。

骨董品の評価は、市場相場や保存状態、歴史や文化、製造技術、趣きなど多様な判断基準によって決まります。骨董品の査定には、専門的な知識と経験のある鑑定士が関わり、買取店やオークションハウスなどを通して骨董品コレクターと買取商談を行っています。

また、日本の骨董品は、海外の富裕層や美術館からも需要が高くなっており、感性豊かな古き日本文化が注目され、時代を超えた美しさは、海外からも評価を受けています。

海外でも有名な日本を代表する骨董品

では、海外から評価され認知度が高く有名な日本の骨董品についていくつか紹介しましょう。

焼き物・陶磁器

日本の陶磁器で特に有名なのは、佐賀県の「有田焼」、岐阜県の「美濃焼」、愛知県の「瀬戸焼」です。これらは、日本三大陶磁器と呼ばれ、国内外で広く愛されている陶磁器です。

  • 有田焼:白磁に赤と藍の配色が美しく滑らかなガラスふうの手触りで高級感がある
  • 美濃焼:「特徴がない」ことが特徴で多様な技法で製造され素朴な風合いがある
  • 瀬戸焼:透明感のある白く美しい素地に多様な絵付けでデザインを施してある

特に骨董品としての価値が高いのが、有田焼の古伊万里で、ドイツの磁器マ イセンにも影響を与え「IMARI・イマリ」という名称で、ヨーロッパ王侯貴族たちを魅了したことでも有名です。また美濃焼の「卯花墻・うのはながき」は、国宝茶碗として希少価値の高い古美術品として扱われています。瀬戸焼は、海外でも人気の茶の湯の精神とともに美術品としての評価の高い焼き物です。

茶道具

希少価値の高い骨董品としての茶道具は、国宝や重要文化財級のものもあり、海外からの人気もあり注目度の高い骨董品です。
茶道具が扱われていた歴史的背景として、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など戦国時代の人物が愛用していた茶道具は希少価値があり、特に茶道の千利休が認めた茶道具は、絶大な価値を誇っています。

また、「天下の三肩衝・かたつき」と呼ばれる三大名器、「初花・はつはな」「新田・にった」「楢柴・ならしば」は、陶製の茶入れとして数千万円から億単位の価値がある茶道具でとして評価されています。
これらの茶道具は、国宝や文化財として個人の所有物となることはありませんが、一般人が
市場で買取できる茶道具の骨董品には、有名な作家が作製したもの、有名な偉人に関わる茶道具、有名な骨董収集家の遺品などが希少価値のある骨董品として市場で取引されています。

日本の有名な骨董品作家

では、具体的に、骨董品として有名な作家を何名か紹介します。

池田遥邨

1987(昭和62)年に文化勲章を受章した日本画家です。出生地の倉敷市へ489点に及ぶ自作の寄贈をしています。没後、遙邨の作品は、作家本人や遺族から寄贈を受け、現在では8,000点を越えるコレクションがあります。
作品は装飾性やユーモアに富んだ独自性のある作風で、トレードマークの狐や狸の描写が特徴的です。晩年は俳句を絵で表現した山頭火シリーズが有名で年を重ねても衰えない制作意欲で次々に作品を残しています。

棟方志功

ゴッホの「ひまわり」に影響され画家を目指し、世界のムナカタとして有名になった木版画家です。郷土愛の強い作風には、青森県の凧絵やねぶた祭りのモチーフが描かれています。昭和45年1月に青森県人初の文化勲章を受賞。木版画のほかに板画、倭画、油彩画など、さまざまな技法で作品制作に挑み、本の装幀や挿絵、包装紙などのデザインなど多才な仕事を行っています。メディアへの露出も多く、板に顔を擦りつけるほどの勢いで彫刻を掘る姿が印象的です。ベネチア・ビエンナーレ国際版画大賞を受賞。その他数々の国際的な展覧会において賞を獲得しています。

北大路魯川合玉堂山人

日本の陶芸、食文化の進化を導いた芸術家です。美食を追求し、色と器にこだわりを持ち、
料亭経営をきっかけに本格的に陶芸家としても活動し、数々の作品を世に残しています。
また、陶芸に打ち込む傍ら古美術商を開店し、作り手だけでなくマルチアーティストとして活動の幅は多岐に渡ります。魯山人の陶器はさまざまな技法で、実用品として製作されているため、市場への流通も比較的多く存在しています。20〜30万もの作品を残し、足立美術館には500点の作品が所蔵されています。

川合玉堂

日本の自然をこよなく愛し数々の美しい風景を描いた近代日本画家です。親しみのある円山・四条派と壮大豪華絢爛な狩野派の作風を見事に融和させた画風で美しい墨線と彩色で描いた作品が特徴です。昭和15年文化勲章を受賞。フランスやドイツ政府から勲章を授与され海外からも高評価を得ています。
晩年、死去する1957年(昭和32年)までを東京都西多摩郡三田村御岳で過ごし、奥多摩の山あいに暮らす人々と身近な動植物を積極的に描き、傑作「栃若葉」は、この時期に生まれています。

尾形光琳

京都有数の高級呉服商の次男として生まれ、父は尾形宗謙、弟は陶芸家として有名な乾山です。超一流の芸術・文化に触れて育ち、職業絵師として江戸でデビュー後、再び京都へ戻り、国宝「紅白梅図屏風」をはじめ数々の名作を生み出しています。大画面の装飾的な屏風絵から美しい水墨画まで作風は多岐に渡ります。香包、扇面、団扇などの小品も手掛け、手描きの小袖、蒔絵などの作品も残しています。
何を描いてもそれが即模様になっているところが、尾形光琳の作風の大きな特徴です。

千利休

戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍し、わび茶の大成者として有名な茶人です。現在の茶道三千家の始祖。今井宗久・津田宗及と並んで茶湯の天下三宗匠と称された人物です。戦国大名から一目置かれる存在となり、織田信長や豊臣秀吉の側近として茶道を介した親交がありました。利休が残した作品は、国宝の茶室「待庵」が有名です。また、花入・茶杓など侘び道具を積極的に製作し、それらは利休の後継者たちに代々受け継がれています。

有名作家の骨董品は高価買取でご相談ください

骨董品の価値は、さまざまな判断基準があり、その中でも製作者が有名作家であれば希少性が高く評価も上がります。もし、所有している骨董品が有名作家のものであれば、一度、専門家に査定依頼することをおすすめします。

骨董品の買取なら美観堂にお任せください。歴史的な価値を持つ骨董品、日本画や茶道具などの数々の品目を、専門知識の豊富な鑑定士や専門家が正しく査定を行い、高価買取で承っております。有名作家の骨董品で査定を検討されている際は、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

監修者の写真

義村 安悟(よしむら あんご)

《経歴》

美観堂 大阪本店店長 査定歴15年

《コメント》

複数の店舗で店長としての経験を活かし、身の回りのさまざまなジャンルのお品物を丁寧に査定しています。特に古美術品の買取においては、作品の歴史や芸術的価値、作家や時代の背景を考慮して査定を行っており、状態だけでなく市場の動向を踏まえ、公正で適正な価格設定を心がけております。
また、遠方にお住まいのお客様からのご依頼も多い中、出張買取を通じて、さらにお役に立てるよう努めてまいりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

《許可証》

古物商営業許可番号第62115R033266号



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