円山応挙とはどんな画家?何がすごい?
公開日 2025/02/25
更新日 2025/02/28
円山応挙は、江戸時代に活躍した画家であり、写実性の高い画風を打ち立てた人物です。精密な描写に加えて巧みな遠近法を取り入れ、日本絵画に新風をもたらしました。本記事では、円山応挙の人物像や経歴、画風と代表作、そして作品を鑑賞できる場所を紹介します。
目次
円山応挙(まるやま おうきょ)は、18世紀後半の京都を拠点に活動した画家です。従来の大和絵や狩野派の技法を踏襲しながら、遠近法や光と影の表現を取り入れたため、多くの人々に革新的な印象を与えました。写実性を重視する円山派の祖とされ、弟子や後進にも大きな影響を与えたといわれます。
円山応挙は1733年(享保18年)に生まれ、青年期から狩野派の絵を学んだ後、独自の様式を確立しました。京都で評価を高めながら多くの寺社や大名から注文を受け、障壁画や掛軸を制作しました。1781年(天明元年)には法橋に叙せられ、画家としての地位を不動のものとしました。1795年(寛政7年)に没し、生涯を通じて数多くの名作を残しました。
円山応挙の画風は、徹底した写生をもとにした写実性と、西洋画に通じる遠近法の活用が特徴とされます。精緻な線と色彩で動物や人物を描いた「雪松図屏風」や、遠近感を強調した「保津川図」などが代表作に挙げられます。現実を投影したような臨場感がある一方で、柔らかく優美な筆使いが見る者を魅了すると評価されています。
京都を中心に、多くの寺院や美術館で円山応挙の作品が公開されています。たとえば、京都の大乗寺(通称「応挙寺」)には襖絵が多数残されており、細部まで緻密な描写を間近で楽しむことができます。特別展や企画展でもしばしば応挙作品が展示されるため、情報をこまめにチェックするとよいでしょう。
円山応挙は、写実性と遠近法を駆使して日本画に革新をもたらした江戸時代の巨匠です。代表作には「雪松図屏風」などがあり、京都をはじめとする各地で作品を鑑賞できます。もし応挙の作品やゆかりの品をお持ちで売却を検討している場合は、美観堂へご相談ください。専門知識を活かし、納得のいく査定とスムーズなお取引をサポートいたします。
この記事の監修者
義村 安悟(よしむら あんご)
《経歴》
美観堂 大阪本店店長 査定歴15年
《コメント》
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