白檀とは?香りの特徴や楽しみ方も紹介
公開日 2024/03/12
更新日 2024/12/17
白檀(びゃくだん)は、香木の1つです。
お香や線香、アロマオイルが好きな人は一度は目にしたことがあるでしょう。
名前は聞いたことがあるものの、実際にはどんな香りなのか知らない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、白檀の香りが知りたい人のために香りの特徴や似た香りを紹介します。
白檀の香りを楽しむ方法についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
白檀とは香木の一種で、英名でサンダルウッドと呼ばれています。
産地はインドやインドネシア、オーストラリアです。
とくに、インドのマイソール産の白檀を「老山白檀」といい、香りが一番いいとされています。
白檀は、ビャクダン科の熱帯性常緑樹で、半寄生性の樹木です。
半寄生性とは、光合成ができるにもかかわらず、成長する途中からほかの植物の養分を奪い取って成長する樹木のことをいいます。
白檀は、最近人気が再来しているため需要が高まり、価格が高騰している香木です。
また、白檀の香りは化学合成できないため、希少性が高い香りといっていいでしょう。
そのため、インド政府が輸出に制限をかけています。
白檀の香りは、深みや清涼感のなかに優美な甘さを感じる香りです。
しかし、バニラや蜂蜜のような甘い香りだけではありません。
甘さを際立たせるように、苦みやスパイシーさといった様々な香りが混ざりあって深みを感じられるような香りになっています。
さらに、白檀は産地によって香りが異なるため、産地の違う白檀を集めて香りの違いを楽しんでもいいでしょう。
また、白檀はほかの香木と違い常温のまま香るため、お香だけでなく扇子や香り袋、仏具にも使われています。
しかし、常温のまま保管していると香りがだんだん薄れてしまうため、保存時は木箱に入れるなどして大切に扱いましょう。
ここからは、白檀に似ているほかの香りを紹介します。
似ている香りを知ることで、白檀の香りを想像しやすくなるでしょう。
イランイランとは、コモロ諸島やマダガスカルなどに自生する花の香りです。
イランイランの香りは甘く濃厚で、ジャスミンを濃くしたような香りがします。
甘さのなかにコクや華やかさがあり「官能的な香り」と表現されることが多いです。
香水に利用されることが多く、フローラルやオリエンタルノートという香りに分類されます。
イランイランの甘さとコクが、白檀の香りに似ている部分です。
ムスクは、ジャコウジカのオスの香嚢が原料の香りです。
最近は、ジャコウジカの捕獲は行われておらず、世に出回っているムスクはすべて合成の香りが出回っています。
ムスクの香りは濃厚で温かみがあり、大人っぽい印象の香りです。
ムスクのほのかに甘さが漂う温かみのある香りが、白檀と似ています。
とくに、ムスクとウッディを合わせた香りは白檀にそっくりです。
ウッディとは、樹木や根が原料の香りです。
原料となる樹木によって香りが多少異なりますが、どれも深みがある落ち着いた大人っぽい香りがします。
とくにスギやヒノキなどの香りはエキゾチックな香りで、大人の男性に人気があります。
ウッディのエキゾチックで深みのある香りが白檀にそっくりです。
ウッディの香りは、香水でも使われることが多いため、香りを知っている人も多いでしょう。
ここからは、白檀の香りを楽しむ方法を3つ紹介します。
それぞれの特徴を紹介します。
お香は、白檀の香りを手軽に楽しめるおすすめの方法です。
値段は差が大きく、本物の白檀が練りこまれている物は高額な傾向があります。
お香は仏壇へのお供えや心身のリフレッシュ、生活臭の消臭に利用できるため、使うタイミングが多いアイテムです。
お香は火をつけて煙を出すタイプが一般的ですが、煙が少ないタイプのものや火を付けなくても香りを楽しめるものもあります。
自身の生活スタイルに合わせたお香を選ぶことで、日常的に白檀の香りを楽しむことができるでしょう。
香水は、白檀の香りを簡単に身にまとえる方法です。
白檀の香りはサンダルウッドと記載されています。
サンダルウッドの香水は多く使われているため、簡単に入手できるでしょう。
香水はトップノートとミドルノート、ラストノートに分類されます。
サンダルウッドの香りはラストノートに分類されるため、長い時間香りを感じることが可能です。
トップノートとミドルノートにどんな香りを合わせるかによって印象は変わります。
落ち着いた雰囲気を出したいときであれば、サンダルウッドの香水はぴったりです。
匂い袋はサシェとも呼ばれているアイテムです。
布製の袋に白檀の香木の破片や香りがついたドライフラワーなどを入れて利用します。
利用方法は、クローゼットや引き出しに入れておくだけです。
それだけで、ほかの衣類に匂いが移り、ふわっとほのかに白檀の香りをまとわせることができます。
見た目もかわいいものが多いため、プレゼントにもぴったりです。
白檀は仏教と関係が深い香木です。
仏教には、お仏壇にお香をお供えする風習があります。
お香には白檀が練りこまれているものがほとんどで、白檀の深みと甘みのある香りが故人の魂を清めるのに最適と考えられていたからです。
また、白檀は常温でも香るところや頑丈さから以下の仏具で使われています。
このように、白檀は様々な仏具に利用されているため、仏教を支えるうえで大切なアイテムといえるでしょう。
ここからは、白檀以外に人気のある香木についてご紹介していきます。
ぜひご参考ください。
沈香とは、沈水香木を略したもので、水に沈むくらい体積が重い香木のことです。
香りは深みのなかに甘さとスパイシーさが合わさったような優美な香りがします。
人工的に作り出すことができないため天然の沈香が多く、高額なものがほとんどです。
伽羅とは、沈香より体積が重く品質もいい高級品を指します。
沈香は焚かないと香りが立ちません。
しかし、伽羅は焚かなくても香りが立つため「香りの王様」と呼ばれています。
ほとんど流通しておらず、1gあたり5万円程する高級な香木です。
白檀の香りの特徴や楽しみ方について紹介しました。
白檀は英名でサンダルウッドと呼ばれており、甘さと清涼感を兼ね備えた深みのある香りが特徴です。
香木のなかでも比較的安価で入手しやすいでしょう。
とくにお香は、揺れる煙を見ているだけでもリラックス効果があるためおすすめです。
手軽に白檀の香りを楽しみたいときは、ぜひお香を試してみてください。
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この記事の監修者
義村 安悟(よしむら あんご)
《経歴》
美観堂 大阪本店店長 査定歴15年
《コメント》
複数の店舗で店長としての経験を活かし、身の回りのさまざまなジャンルのお品物を丁寧に査定しています。特に古美術品の買取においては、作品の歴史や芸術的価値、作家や時代の背景を考慮して査定を行っており、状態だけでなく市場の動向を踏まえ、公正で適正な価格設定を心がけております。
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