茶道具の正しいしまい方や保管方法を紹介
公開日 2024/07/31
更新日 2024/11/06
茶道具の適切なしまい方と保管方法は、美しさと機能を長く保つために欠かせません。繊細な茶道具は、適切な手入れや保管を行わないと、カビやシミ、劣化の原因となってしまいます。この記事では、茶碗、茶筅、茶杓、茶巾といった主要な茶道具の正しいしまい方を詳しく解説し、さらに茶道具の保管方法や、万が一壊れてしまった場合の対処法についても紹介します。適切な管理を心掛け、茶道具の価値を長く保ちましょう。
目次
茶道具は繊細な造形と素材で知られており、適切な手入れが欠かせません。古来より伝わる茶道具は、現代の食器や調理器具とは異なり、手入れを怠るとカビやシミが発生しやすく、見た目だけでなく機能性も低下してしまいます。また、不適切な保管方法は茶道具の劣化を早める原因となり、結果的には修復が困難になるかもしれません。このような事態にならないためにも、茶道具が持つ特性を理解し、適切な手入れと保管を心掛けることが、価値を長期にわたって保つためには不可欠です。
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茶道具はそれぞれ特性が異なるため、正しいしまい方を知っておくことが大切です。ここでは、主要な茶道具について、具体的なしまい方を紹介します。正しいしまい方は道具の寿命を延ばし、常に最良の状態で使用できます。茶道具の正しい取り扱いは、美しさと機能を保つために欠かせません。適切な方法を理解し、実践することが、茶道の本質を深く味わうための第一歩です。
使用後の茶碗は温かい湯で指の腹を使い、抹茶の残りがないよう丁寧に洗いましょう。熱すぎる水を避け、布で軽く拭くことがポイントです。次に、茶碗を風通しの良い場所で陰干しすることで、湿気を避けカビの発生を防ぎます。完全に乾燥した後、茶碗は仰向けにして保管しましょう。これにより、茶碗の形を保ちつつ、衝撃によるダメージから守れます。また、水道水を直接茶碗にかけることは避け、洗い布巾を使用すると安全です。この一連の手順を守ることで、茶碗を長期間にわたり美しい状態で保つことが可能です。
使用後は軽く水ですすぎ、茶筅休めに置いておくことで形を保てます。茶筅は繊細なため、穂先を優しく扱い、直接の水流を避けることが大切です。汚れを落とす際は、折れないように注意しながら、1本ずつ穂先を丁寧にすすぎましょう。茶筅の中心部分を軽くねじって形を整えた後、乾燥させることで型崩れを防ぎます。この方法により、茶筅は長持ちし、次も最良の状態で使用することが可能です。適切な手入れと保管は、茶筅の品質を維持する上で不可欠です。
茶杓は、繊細な道具なので優しく扱いましょう。使用後の茶杓は、柔らかい布やティッシュペーパーで軽く拭くことが推奨されます。水で洗うことは避け、抹茶の粒子が付着した場合には、やさしく表面を拭き取ってください。茶杓を持つ際は、中央の節より下を掴むことで、バランス良く扱えます。また、茶杓をしまう際は直射日光や湿気を避ける場所を選び、形状が保持されるように注意しましょう。これらの手順を守ることで、茶杓は長期にわたり美しさと機能を維持することが可能です。
使用後の茶巾はきれいな水で優しくもみ洗いしましょう。頑固な汚れがある場合は、漂白剤の使用も検討してください。この時、素材を傷めないよう注意が必要です。洗浄後、茶巾は直射日光を避けてよく乾かすことが大切です。これにより、茶巾が長持ちし、次回使用時にも最適な状態で使用できます。手順を守ることで、茶巾は常に清潔で使いやすい状態に保たれます。
茶道具を適切に保管することは、美しさと機能性を長く維持する上で欠かせません。湿気の少ない、通気性の良い場所を選びましょう。抹茶茶碗を例にとると、高台を下にして置くことで安定させ、損傷のリスクを減らせます。使用頻度が高い場合、箱に収納する必要はありませんが、安全な場所に配置し、落下や破損を防ぎましょう。茶筅は、形状を保つために茶筅直しを活用し、茶杓は通常、筒に収められますが、湿気が気になる際は、布上で十分乾かしてから保管すると良いでしょう。自然素材である茶筅や茶杓は、湿気や虫害に注意して管理してください。
茶道具は、使用中に予期せぬ損傷が生じることがありますが、割れた茶碗や錆びたアイテムも修理可能です。専門の修理業者に相談すれば、多くの場合、元の美しさを取り戻せます。修理が必要な際は、まず製造メーカーに問い合わせるのがおすすめです。製造メーカーが対応できない場合でも、専門の修理業者が適切な手段で修理を行います。大切な茶道具が損傷したときは、速やかに専門家のアドバイスを求め、適切な措置を講じることが重要です。
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茶道具の正しいしまい方と保管方法を詳しく解説しました。種類別の具体的なしまい方を実践することで、茶道具は常に最良の状態で使用できます。また、万が一の損傷にも、専門の修理業者が対応可能であるため、大切な道具を諦める前に修理という選択肢を検討しましょう。
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この記事の監修者
義村 安悟(よしむら あんご)
《経歴》
美観堂 大阪本店店長 査定歴15年
《コメント》
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